5月2日、元中日ドラゴンズの平田良介さんがCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。 実はこの日、将棋・第9期叡王戦5番勝負第3局の中継で目撃されていた平田さん。 この件について高田寛之アナウンサーと三浦優奈が尋ねます。

     

誰かが見ている

高田「人間ってどこにいても見られるもんなんですよ」

三浦「何て怖いことを言うんですか(笑)」

この日は、名古屋東急ホテル(名古屋市中区)で将棋の第9期叡王戦5番勝負第3局が行われており、藤井聡太叡王と伊藤匠七段の工房に注目が集まりました。
この中継を見ていたと思われるリスナーから、こんな投稿が。

「さっき将棋の叡王戦の控室で岸野先生と検討されてました」(Aさん)

「今日、平田さんは藤井聡太八冠の師匠の杉本八段と一緒に、将棋叡王戦、藤井聡太叡王と伊藤七段との生観戦をしているらしいです」(Bさん)

平田「ようわかりますねえ(笑)」

実は平田さんの趣味は将棋。プロ野球最強将棋王決定戦で初代・球王の座を手にしています。

藤井八冠とシンクロ

そして近くの中電ホール(名古屋市東区)では、叡王戦の大盤解説が行われていました。
この日の大盤解説は佐々木勇気八段。平田さんはそこにゲストで登場したそうです。

平田もともとは控室で見させてもらうだけやったんですけど、杉本さんから、ちょっと壇上出たら?みたいな感じで」

三浦「もう一軒行く?みたいな、そんなノリで?(笑)」

平田「本当にそんなノリです。いいんですか?とか言いながら出させてもらったんです」

ちょっと喋るだけかと思いきや、佐々木八段から、藤井八冠の次の一手を予想する提案が。そこで平田さんが打ったのは4四歩。

約10分後、会場がざわめきだして気がつくと藤井八冠は、なんと4四歩を打っていたそうです。
思わず息をのむ高田と三浦。

平田「うわー当たった〜みたいな。僕は藤井さんとシンクロしたんですよ(笑)」

プロ棋士のすごさ

高田「私も、プロ野球のセカンドキャリアについて本を読んだりするんですが、このキャリアはないよ」

野球の解説をしながら将棋の解説。一般の人も元プロ野球選手も将棋ができる人はいます。しかし、将棋の専門家と一緒に話しができるレベルの人はいませんでした。

最近は、杉本八段と将棋を打つこともあるという平田さん。そういう時はプロの実力を実感するそうです。

平田は勝てるなと言うところまで持って行ったそうです。
すると杉本八段から「ここで平田さんが詰ませないと負けますよ」との言葉。そこからポンポンと差されて負けてしまったそうです。

平田「詰みのところまで持って行けたって喜んでたんですよ。実は、遊ばれてただけだなって(笑)」

アマチュア初段の免状を持っている平田さん。プロの段違いの実力に驚いたそうです。

やっぱり、おやつは必要

以前「将棋の力は野球にも活かされる」と話していた平田さん。

平田「将棋って、相手がどう打ってくるかを何通りも考えないといけないので凄くためになると思うんですよね」

高田「藤井八冠も1時間以上の長考をしますもんねえ。あれなんて、ずっと考えてるんでしょ?」

平田「こう来たらこうするって、めっちゃ考えてると思います」

藤井八冠の長考は、プロ入り後の最長が148分。何手も先を読むのはきりがありません。

高田「その1時間痩せるよね、たぶん」

三浦「だからおやつがいるんだってわかりますね」

高田「どうしても我々はおやつに行ってしまう(笑)」

平田「今日はシュークリーム食べてましたよ(笑)」
(尾関)