勝利と敗戦を繰り返していた名古屋グランパスですが、5月15日の第14節・FC東京戦、18日の第15節・サガン鳥栖戦と2連勝。 順位も21日時点で5位と再び上昇気流に乗りかけています。 20日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、現地で試合を観戦した城所あゆねが、この2試合の模様をリスナーのメールとともに振り返りました。

     

ハットトリックを達成

まずは、15日にホーム豊田スタジアムで開催されたJ1 第14節・FC東京戦では、グランパスが3₋1で勝利を収めました。

「FC東京戦、ユンカー選手×3ですね。無失点ならなおよかったですが、久々にスカッと勝ちましたね」(Aさん)

この試合は、ユンカー選手が3得点でハットトリックを達成。復活早々の大活躍でした。

城所「ユンカー選手のハットトリックですけど、私は1点目のPKはちょっとラッキーだなと思ってました」

主審の判定がPKと出た場面は、グランパスにとってちょっとラッキーな部分もありました。

その後、後半21分の2点目はユンカー選手から一度和泉竜司選手にボールを預け、再びユンカー選手へパス、ゴールを決めましたが、それが「とてもきれいだった」絶賛する城所。
この時点で2₋0、ハットトリックへの微かな期待もありましたが、同時に危険なスコアだという不安もあったといいます。

 

無失点で勝ちたかったけど…

試合の残り時間や展開にもよりますが、2₋0というスコアはサッカーで決して大幅リードで安心できるものではありません。
1点でも相手が入れれば勢いづかせます。過去のJリーグでも2₋0から逆転した試合は数え切れません。

城所「その後、後半26分にユンカー選手が3点目を決めたの。これで安心できましたね。ただ最後に1点…」

そう、このまま3₋0で終わるかと思われましたが、FC東京の荒木遼太郎選手に後半33分点を入れられてしまったのでした。荒木選手は、U-23 世代の代表選手で、次のパリ五輪の代表に選ばれるのでは?とも言われる有望選手。

FC東京サポーターのリスナーからは「かつての長谷川健太サッカーの再来でした」(Bさん)というメールも。健太監督は、かつてFC東京でも監督をしていただけに「その頃のサッカーが甦ったかのようだった」との指摘に、城所もうなずきます。

 

相手の退場にも助けられて快勝!

18日は、J1 第15節アウェイ・駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)でサガン鳥栖戦を2₋0で勝利。

「苦手な鳥栖に2₋0で勝ちましたね!攻守の切り替えが良かったと思います」(Cさん)

城所「1人鳥栖の原田亘選手が(1試合で2枚のイエローカードが出て)前半36分に退場たこともあって、もう1〜2点欲しかったなという欲はあった」

守備の安定を勝利の要因に挙げる声もありました。

「開幕戦のころと違ってDF陣も安定してきて、あとは得点を決めるべき攻撃陣の得点量産ですね」(Dさん)

開幕戦の頃は安定せず、批判の声が多かったDF三國ケネディエブス選手(今季から加入)が、今では見違えるほど安定した力を発揮して絶賛されるまでに急成長するなど、守備陣の奮闘は目を見張るものがあります。

また、城所が今後グランパスで活躍しそうだと目を付けたのがMF中山克広選手。確かに縦への突破力はあるため、攻撃参加での活躍が期待されます。

次のグランパスの試合は、22日にがニッパツ三ツ沢球技場で行われるカップ戦、ルヴァン杯1stラウンド3回戦・横浜FC戦。
リーグ戦も負けられませんが、3冠の夢のためにはカップ戦も落とせません。タイトなスケジュールが続きますが勝利してほしいですね。
(葉月智世)