すでに中国大陸で濃い黄砂を観測 29日以降に日本列島へ

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気象庁は28日午前、「黄砂に関する全般気象情報」を発表しました。29日(金)〜31日(日)にかけて北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想され、視程(水平方向の見通し)が10キロメートル未満となると予想されるためです。所によっては5キロメートル未満となる見込みがあります。

28日夕方のひまわり衛星画像を見ても、中国大陸では低気圧の通過に伴って巻き上げられた黄砂とみられる茶色いエリアが確認できます。

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中国大陸では27日から濃い黄砂が観測されています。一部では視程(水平方向の見通し)が2km未満となっています。

29日〜31日は広範囲に飛来 黄砂付着や交通障害のおそれも

気象庁の黄砂飛来予想では、29日(金)〜31日(日)は北日本から西日本にかけての広範囲に黄砂が飛来する予想となっています。所によっては濃いレベルとなる予想も出ています。

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黄砂の視程(水平方向の見通し)が10kmを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5km以下となると車や洗濯物などの表面へ付着するなどの影響が目立ち始めるとされています。

地表付近の黄砂の濃度と視程の関係(気象庁HP)

現時点での黄砂予想では、西日本を中心にやや濃度の高い黄砂が飛来する可能性があります。呼吸器系に疾患がある方やアレルギー体質の方などは今後の黄砂情報にご注意ください。

3時間ごとの黄砂予想シミュレーション(31日夜まで)

黄砂の観測地点一覧(気象庁HP)

この黄砂ですが、気象台の職員が、実際に目で見て観測を行う「目視観測」が26日に東京・大阪をのぞいて終了しています。

黄砂が飛来するおそれがある場合、府県情報などの気象情報として注意喚起が行われることもあるようですが、これまでのように観測の統計記録としては残らないことになります。