「市政への信頼失う」市職員が官製談合の疑いで逮捕　市長が陳謝　広島・尾道

広島県尾道市の職員が官製談合の疑いで逮捕されたことを受け、平谷祐宏市長は記者会見を開き陳謝しました。

尾道市 平谷祐宏市長
「今回の事案は市民のみなさまから市政に対する信頼を失った。市民のみなさまに心からお詫び申し上げます」

逮捕から一夜明け、記者会見を開いた平谷市長。今回の事件について「組織的な問題は全くない」としたうえで、警察の捜査に全面的に協力し、厳正に対処する考えを示しました。

市によりますと、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された高橋宏和容疑者（51）は、これまで勤務態度に問題はなかったと言いますが、2月下旬に「警察から出頭しなさいと連絡を受けた」と上司に電話で報告していました。

その後、警察から市に対し捜査協力の依頼があり事態を把握したということです。高橋容疑者は、病気もあり逮捕まで休職していたといいます。

市によりますと土木課など技術系の職員には、年に1度、入札事務に関する研修も行っていましたが、今後の再発防止策については、捜査中であることを踏まえ、具体的な方策は示しませんでした。