警察は、広島県尾道市に住む60代の公務員の女性が14日、「年金の過払い金の返金」をかたる詐欺の被害に遭い、約150万円をだまし取られたと発表しました。

警察によりますと、14日午後2時ごろ、尾道市に住む公務員の女性(66)の自宅に、年金機構の職員を名乗る男から「年金の過払い金があります。過払金を返金します。口座の登録が必要です」などと電話があり、女性は自身の携帯電話番号と口座情報を伝えたということです。

その後、女性の携帯電話に今度は金融機関のサポートセンター職員を名乗る男から「近くのATMに向かってください」などと指示があり、電話で指示された通り2回にわたってATMを操作し、合計で149万8568円を振り込み、現金をだまし取られたということです。

ATMでの振込操作が終わった後で女性が不審に思い、交番で警察官に相談して、詐欺であることが発覚したということです。

警察は「還付金をATMで受け取る」という話は詐欺だとして、注意を呼びかけています。

NTT西日本は、電話を用いた詐欺が後を絶たないため、電話機に専用のアダプターを付けて通話をAIが解析し、特殊詐欺などの疑いがある場合には本人や親族へメールや電話で通知するサービスなどを行っています。