「包み込むような方」「心に寄り添って聞いてくださった」天皇皇后両陛下が土砂災害の被災者と懇談 77人が犠牲になった広島土砂災害の被災地で黙礼も

広島・RCCニュース6/20(金)12:49

「包み込むような方」「心に寄り添って聞いてくださった」天皇皇后両陛下が土砂災害の被災者と懇談 77人が犠牲になった広島土砂災害の被災地で黙礼も

「包み込むような方」「心に寄り添って聞いてくださった」天皇皇后両陛下が土砂災害の被災者と懇談 77人が犠牲になった広島土砂災害の被災地で黙礼も

「包み込むような方だった」。天皇皇后両陛下との懇談を終えた広島土砂災害の被災者は、そう語りました。広島を訪問している両陛下は20日午前、2014年に発生した広島土砂災害の被災地を訪問されました。災害の教訓を伝える「広島市豪雨災害伝承館」を視察し、被災者とも懇談しました。

広島土砂災害は2014年8月20日未明、広島市北部で線状降水帯が発生。複数の地点で土石流が起こり住宅を襲いました。災害関連死を含めて、77人が亡くなりました。

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両陛下は20日午前、広島市安佐南区八木の「小原山砂防堰堤」を訪問。この地区では、23人が犠牲になりました。

両陛下は、土砂災害の被災状況や砂防設備の整備などが書かれたパネルの前で担当者から説明を受けました。その後、住宅があった方向へ向き、黙礼されました。

災害の教訓を次世代に「伝承館」を視察

高岡館長(右)から説明を受ける天皇皇后両陛下

その後、両陛下は、災害の教訓を次世代に伝える「広島市豪雨災害伝承館」を視察。「伝承館」は、2023年9月に開館。災害の教訓を次世代に伝えようと、地元住民で作るグループの声から誕生しました。

被災した住民が運営に関わっています。

伝承館では、当時の状況や被災者の体験を伝えるほか、災害時には飲み物や食べ物が無料で提供される「防災自販機」や簡易トイレや消毒液も備蓄されています。

自身も被災した高岡正文館長が、両陛下を案内。高岡館長は、伝承館が作られた経緯や、災害の教訓を伝える取り組みについて説明しました。

「心に寄り添って話を聞いてくださった」

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視察後には、土砂災害で家族を失った被災者や、復興に尽力した地元住民らと懇談されました。

当時77歳の母親を亡くした澤本恭宏さん(54)と、娘の陽奈さん(24)は、両陛下に被災した状況やその後の取り組みについて聞かれたといいます。当時中学1年生だった陽奈さんは、大学で防災について学び、防災士の資格も取得。小学校や高校で、防災、命を守る行動ついて講演をしていることを両陛下に伝えました。すると、皇后さまからは、講演を聞いた子どもたちからどのような感想があったかなどを訪ねられたといいます。

澤本陽奈さん
「自分事として捉える大切さ、『自分は大丈夫』と根拠のない安心感を持っていたが、そんなものはないと、伝えている。子どもたちにそれが伝わって嬉しかったとお伝えしました」

恭宏さんは「包み込むような方。『本当に大変でしたね』と言葉をかけていただいた。両陛下が訪問してくれたことで、避難の重要性を改めて伝える機会になったと感謝を申し上げました」と話しました。

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また、当時11歳と2歳の息子を亡くした平野朋美さん(48)は、「温かい目で、心を寄せて話を聞いてくださった」と話します。平野さんは、防災意識を子どもたちに伝える活動を地域住民と続けています。その活動について「『立派な活動』と救われるような言葉をいただいた」と振り返りました。

両陛下は20日午後には、被爆者が暮らす原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪問し、入所者と交流されます。

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