明治安田J1リーグ第18節、サンフレッチェ広島は、東京ヴェルディから4点を奪って快勝。試合後には海外移籍に向けてチームを離れることになった 川村拓夢 が広島との別れを惜しみました。

6月15日(土)広島 vs. 東京V(Eピース)

天皇杯から中2日というハードスケジュールの中、迎えた15日(土)の試合。リーグ5位のサンフレッチェは、かつて広島で指揮を執っていた 城福浩 監督率いる11位・東京ヴェルディをホームで迎え撃ちます。

先手を取ったのはサンフレッチェ。前半2分、東俊希 のフリーキックをクリアされますが、こぼれた先にいたのが、加藤陸次樹 。シュートは相手に当たって軌道が変わったんですが、しっかりゴールの枠をとらえていました。

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加藤は、今月だけでカップ戦を合わせて4ゴール目。調子を上げてきたストライカーの一発でサンフレッチェが先制します。

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その後、チャンスを作りながらも追加点を奪えない中、迎えた後半2分。コーナーキックのチャンスでキッカーは再び東。鋭いボールに頭で合わせたのは、ピエロス・ソティリウ 。「練習の中で重きを置いているセットプレーを形にできて、よかった」と自分たちの強みを活かして追加点。前半にもコーナーキックから惜しいシーンがありましたが、今度はしっかりと決めたソティリウ、前節の磐田戦に続いて2試合連続のゴールとなりました。

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さらに後半17分、代表帰りの 大迫敬介 がダイレクトで前線へフィード。その先にいたのが加藤。鮮やかなトラップでそのままボールを運んで、中央にいたソティリウへ。これでソティリウはリーグ戦2試合連続の複数得点です。

サンフレッチェ広島 加藤陸次樹 選手
「(大迫選手が)あの軌道がすごく得意になったんだと思うんですけど、狙って蹴れるようになった、ちょっと相手DFの背後に最初から立つことを考えていて。トラップは正直、得意なので、うまくボールが収まってアシストもきれいに決まったかなと思います」

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その後も途中出場の ドウグラス・ヴィエイラ が、4点目を挙げて、サンフレッチェがみごと勝利。公式戦の連勝は引き分けをはさみ7まで伸びました。(広島 4-1 東京V)

加藤陸次樹 選手
「結果が出せているぶん、自信になっているかなと思います。堂々とプレーができていますし、シュートも打てば入るかなっていう気持ちにもなっています」

― 次の試合に向けて。
「広島が少し相性の悪い横浜F・マリノスが相手なので、(累積で)佐々木選手も出られないですし、本当にチームの総力が試される試合だと思うので、広島らしいサッカーをして、この6月を負けなしで乗り切りたいなと思います」

試合終了後には、海外移籍に向けてチームを離脱することが決まった 川村拓夢 にサポーターからエールが送られました。

川村は、広島市安佐南区出身で、中学生のときからサンフレッチェの下部組織でプレー。長年、親しんだチームとの別れに川村も感極まります。

今後は現地でのメディカルチェックなどを経て移籍先との正式契約が結ばれる予定になっています。

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石田充 アナウンサー
川村拓夢 選手は、試合に出ない選択肢もあったそうなんですが、最後はサポータの前に出るという決断をしたんです。スタンドにいたのは田村さん…

田村友里 キャスター
わたし、見に行っていたんですけど、スタンドからチャント・応援歌がすごく大きな音で響いてきて、川村選手のうるうるした姿が印象的でした。

石田充 アナウンサー
まだ正式契約ではないんですが、このまま行けば海外移籍。本人はまた活躍して広島でプレーしたいということも語っていました。