東京五輪女子バレーボールで金メダルが期待される中国が、初戦でトルコに惨敗を喫したことについて、中国のネット上では「アディダスのせいだ」との主張が展開されている。シンガポール華字紙・聯合早報や台湾メディアの自由時報などが伝えている。

予選リーグB組の中国は25日の初戦でトルコと対戦したが、0-3で敗戦。ディフェンディングチャンピオンがスタートダッシュに失敗した。絶対的エースである朱婷(ジュー・ティン)の負傷が大きく影響したようだ。

聯合早報の記事は、この敗戦が多くの中国人を失望させたとする一方、その敗因についてネット上で議論が行われており、「中にはなんと、中国チームが中国のブランドではなくアディダスのユニフォームを着用していたからだと主張する者までいた」と報じた。

今年3月にスウェーデンのファッションブランド・H&Mが新疆綿の使用を拒否する声明を出し、中国でボイコットされる事態に。その後、アディダスやナイキなどもボイコットリストに名を連ねることとなった。

自由時報の記事は「トルコに敗れた試合の中で、中国のユニフォームにアディダスのロゴが入っていることを中国のネットユーザーはすぐさま発見。怒りの声を上げたほか、アディダスを着ていたからトルコに負けたのだと主張するユーザーも少なくなかった」と報じた。

自由時報によると、ネットユーザーからは「なぜアディダスを着るのか」「アディダスを着ていたから調子が上がらないんだ」「中国女子バレーの五輪スポンサーはアディダスなのか?。新疆綿のことはこれでこっそりと水に流すつもりか?」「中継を見ているだけで、怒りで吐きそうだ」「ナイキのスパイクを履いたサッカー女子代表も、アディダスのユニフォームを着たバレー女子代表も成績が良くない。入賞しているのはみんな中国ブランドの着用者だ」などの声が上がっているという。

また、聯合早報によると、金メダル第1号となった射撃女子10メートルエアライフルの楊倩(ヤン・チエン)も、過去のSNS投稿からナイキのシューズをコレクションしていたことが明らかとなった。さらに楊倩は競技で中国製ではなくドイツ製のライフルを使用していることもあり、一部の愛国主義的なネットユーザーから「金メダルを置いて中国から出ていけ」などの中傷コメントが寄せられているという。(翻訳・編集/北田)