2021年4月14日、韓国・中央日報は、「飲酒運転で台湾人留学生を死亡させた韓国人被告の『とんでもない』言い訳に、世界から抗議が殺到している」と伝えた。
記事によると、昨年11月6日の午後11時40分、A被告(52)はソウル江南区にある制限速度50キロの道路を時速80キロで走行、横断歩道を渡っていた台湾人留学生の曹さん(当時28歳)をはねた。曹さんは衝撃で約10メートルはね飛ばされ、頭部からの出血多量により死亡した。事故直後のA被告の血中のアルコール濃度は0.079%(韓国では0.03%以上で免許停止、0.08%以上で免許取り消し)だった。さらに飲酒運転の前科が2犯あり、2012年には罰金300万(約30万円)ウォン、2017年には罰金100万ウォン(約10万円)をそれぞれ科されていた。
韓国検察は今年3月8日、A被告に対し懲役6年を求刑したが、記事によると、ソウル地裁には厳罰を求める嘆願書が届いた。10カ国約600人の友人が署名したというこの嘆願書には、「飲酒運転を厳しく処罰しなければ、今後さらに犠牲者が出るかもしれない」との内容が書かれていたという。
そして今月14日、ソウル中央地裁は検察の求刑より2年多い懲役8年を言い渡した。判決理由について「飲酒運転で2つの前科があるにもかかわらず、またも正常な運転が困難な状態で信号無視をし、横断歩道を渡る被害者をはねた。被害者が若くして死亡するという悲劇的な事故になった」とし、「海外にいる被害者家族の苦痛と悲しみは計り知れない」と指摘した。
記事は、A被告が「コンタクトレンズがずれた」と主張していたことに触れ、「このとんでもない言い訳が通用するわけもなかった」とし、 同地裁が「視力が悪ければ運転にはさらに注意を払うべきだった」と断じたことを伝えた。
これを受け、韓国のネット上では「あまりにも悲しすぎる」「異国の地で亡くなった故人のご冥福をお祈りします」と曹さんの死を悼む声が多く上がったほか、「これじゃ運転代行を呼んでる人がバカみたいじゃないか」「韓国の飲酒運転による殺人に対する量刑には腹が立つ。なぜこのような誤った法を変えられないのか」「司法部は愚かな判決でこれ以上国に恥をかかせないでほしい」「一体どれだけの人が亡くなったら、韓国の飲酒運転に関する法律は変わるのだろう」など韓国の飲酒関連の法律への批判が相次いだ。
また、中には「量刑の甘さの裏には国会議員と関連がある」「政府関係者や国会議員、公務員、検事、裁判官の飲酒運転の回数や釈放件数などを調査すべき」と指摘するユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)