2021年5月16日、中国メディアの観察者網は、フランスの著名ディスクジョッキー(DJ)が中国人に対する差別的行動を謝罪したところ、同国の高級ブランド・シャネルが「中国人に代わって謝罪を受け入れ」て物議を醸していると報じた。

記事は、フランスの著名DJ、ミシェル・ゴベール氏が4月初め、つり目に丸顔といった「西洋人によるアジア人の見た目に対するステレオタイプ的なイメージ」のお面を身に着けてパーティーに興じる映像をインスタグラム上に掲載し、映像にはオーストラリアとフランスのミュージシャンからなるユニットが2017年に発表し、中国をやゆするような内容の歌詞を含んだ「Wuhan girl」(武漢の少女)という曲が流れていたと伝えた。

そして、ゴベール氏がファッション業界ではシャネル、フェンディ、クリスチャン・ディオールなどのブランドとファッションショーの音楽演出で提携するなど著名な人物であったこともあり、映像に対して「人種差別だ」との批判が噴出したと紹介。その後映像は削除され、ゴベール氏も4月9日に「愚かな書き込みで傷つけてしまった人に対して謝罪する。アジア系へのヘイトは許されず、私はいかなる形式による民族主義にも反対する」との謝罪声明を発表したものの、ネット上では「謝罪がうさんくさい」などと反発の声が出ていたと説明した。

その上で、シャネルのファッション部門プレジデントであるブルーノ・パブロフスキー氏が今月5日にメディアに対して「シャネルはいかなる形式の差別をも許さないが、われわれはゴベール氏の謝罪を受け入れた。彼は有能な人物で、他人をリスペクトし続けている。もともと誰も傷つけるつもりなどなかったからこそ、彼はとても苦悩している。彼は長期的なパートナーであり、今回の一件だけで彼を切るようなことはあり得ない」と語ったことを伝えた。

記事は、シャネル幹部の「謝罪受け入れ」発言について中国のネットユーザーから「シャネルがわれわれに代わって勝手に謝罪を受け入れている。とんでもない」など怒りや疑問の声が寄せられていると伝えた。(翻訳・編集/川尻)