中国のニュースサイトの観察者網に16日、「カナダの人種差別は子どもさえも許さない」とする記事が掲載された。

記事によると、バンクーバー在住のアジア系女性Wai-ke Kimさんが、託児所に申し込むため電子メールでやり取りをしていたところ、突然「すみません、中国人は受け入れません」と断られるということがあった。

Kimさんは、先方が受け入れを断ったのは「私の名前または写真のどちらかから私がアジア系だと判断したため」と推測していて、「外見上、人種的少数派だと分かる人が、こうしたこと(差別)を経験したことがないとすれば、それはとても珍しいことだ」と話しているという。

アジア系に対する差別の高まりを受けて、バンクーバーにあるチャイナタウンの高齢者は外出を恐れるようになっている。

1990年代に移住してきた60代のLinh Diepさんは今年3月、路上で知らない女性から平手打ちされ「中国に帰れ」などと叫ばれて以来、食料品を購入するためチャイナタウンに行けなくなったと話している。

70代の女性、張さんも4月のある日の早朝、スーパーの前で知らない女性から顔を殴られて以来、散歩時には身を守るために傘を持参するようにしているという。

バンクーバーの警察当局によると、アジア系を狙ったヘイトクライム(憎悪犯罪)の件数は、新型コロナウイルスが流行した2020年は19年に比べて8.17倍となった。

カナダの世論調査機関アンガス・リード研究所が20年6月に中国系カナダ人516人を対象に調査したところ、64%が新型コロナ下で軽蔑を受け、50%が名指しで侮辱され、43%が脅されたりどう喝されたりしたことがあると回答したという。(翻訳・編集/柳川)