2021年6月18日、中国メディアの環球網は、台湾で日本から提供されたアストラゼネカ製の新型コロナワクチン接種を受けた市民のうち、接種開始から3日間ですでに27人が死亡したと報じた。「死亡率の高さに(台湾)島内がパニックになっている」とも伝えている。

記事は、台湾で15日より高齢者などを対象に同社製ワクチンの接種が始まり、17日までにすでに27人が接種後に死亡したと紹介。新竹県では97歳の女性が16日午前に接種を受けて帰宅後2時間で意識不明となり、消防隊員が駆けつけた時にはすでに心肺停止状態になっていたほか、台中市でも複数の高齢者が接種後に死亡したと伝えている。

そして、台湾感染症予防指揮センターの広報担当者が「死亡例の大多数は高齢者で慢性疾患があった」とコメントしたのに対し、長庚大学の新興ウイルス感染研究センターの施信如(シー・シンルー)教授が「アストラゼネカ製ワクチンで見られる血栓問題は短期間で突然死に至るものではない。今の接種対象は80歳以上の高齢者や人工透析患者を含んでおり、慢性疾患を持つのが普通とみるべき。当局は慢性疾患の既往歴を言い訳にしてはならない」とし、接種後突然死の原因を詳しく分析すべきとの見解を示したことを紹介した。

また、死亡事例が相次いでいることで市民が接種に二の足を踏むケースが増えており、台南市の新生里では接種対象の高齢者190人余りのうち20人が副反応を心配して接種を拒否していると紹介。高雄市でも3000人の高齢者が接種を受けないと見られており、17日に34カ所予定されていた接種所の設置を7カ所減らす措置を取ったとしている。

記事は、台湾衛生福利部中央流行疫情指揮センターの陳時中(チェン・シージョン)指揮官が「一定の死亡者は出ているものの、それでもメリットがリスクを上回っており、市民には接種を推奨する」とコメントしたことを紹介するとともに、台湾・聯合新聞網が17日に「台湾では深刻なワクチン不足が生じており、アストラゼネカ製を接種の主力に据えざるを得ない」と評したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)