独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは2日、中国の研究チームがこのほど発表したスプレー式吸入型新型コロナウイルスワクチンの臨床試験結果について報じた。

記事によると、中国における技術分野の最高研究機関「中国工程院」のメンバーで、中国人民解放軍軍事科学院軍事医学研究院の陳薇(チェン・ウェイ)研究員が中心になり開発した、スプレー式吸入型組換新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター)の第1相臨床試験結果が7月26日、世界的に権威ある医学誌「The Lancet Infectious Diseases」に掲載された。新型コロナワクチンの粘膜免疫臨床試験の結果が発表されるのは世界初という。

研究結果によると、同ワクチンは高い安全性、耐性、免疫原性が認められた。1回分の分量は筋肉注射の5分の1程度で済み、免疫反応の水準は筋肉注射1回分に相当する。筋肉注射型の組換新型コロナウイルスワクチンの接種から28日後にスプレー式吸入により免疫を強化し、高水準の中和抗体の産生を誘導することが可能だという。

陳氏のチームと武漢大学中南病院による共同臨床試験は昨年9月29日、武漢市内で始まり、現在は第2相臨床試験が進められているという。

イスラエルでは世界初の錠剤型の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験が始まる見通しだ。イスラエルの製薬会社とインドのバイオテクノロジー企業との合弁会社オラバックスメディカルは、テルアビブにあるイヒロフ病院で臨床試験を開始する予定で、保健当局の承認を待っている段階だ。

米国でも製薬会社バクサートが経口型ワクチンの第2相臨床試験を進めている。(翻訳・編集/柳川)