中国陝西省では15日から27日までの日程で、第14回全国運動会が行われている。都道府県対抗で行われる日本の国民体育大会と似た、基本的に全国各地の省などが代表団を送り込む方式だ。繰り広げられる熱戦とは別に、中国人の視線を釘付けにしてしまったものがある。授賞式に臨む山東省選手が着用したユニフォームだ。ネット上では驚きと笑いの声が渦巻いている。

問題のユニフォームは白地に赤。胸の部分に大きく「山東」と書かれているのはいい。人々が注目したのは、股間部分がハートマークにも似た形に、赤く大きく染められていることだ。中国有力SNSの微信(ウィーチャット)の投稿サイトには「笑い死にする!」などと論じる文章が掲載された。同じ文章は他のポータルサイトでも紹介されている。

発端となったのは、自転車の団体競技で優勝した山東省の女子チームが横に並んで、受け取ったばかりに金メダルを掲げて見せた写真だったという。文章は「話はほかでもない」と切り出した上で、「ネットユーザーを沸騰させたのはスポーツ精神だけではない。さらにある視覚上の体験があった」などと論じた。

この写真が報じられた直後に、ユーザーからのコメントが殺到したという。「恥ずかしいだろう」「恥ずかしくて、メダルが欲しくなくなる」、さらには“一種の作戦”ではないかとして「他人が見たら笑ってしまって、自転車をこぐどころじゃなくなる」といった声も寄せられた。さらには「女子選手が着ていてもおかしいが、男子を見たら全くのところ笑い死にしてしまうよ」と、男子のユニフォームも同様のデザインと紹介するコメントもある。

事実であるかどうかは確認できないが、デザインの目的はまず、山東省煙台市の特産であるリンゴを宣伝するためで、それ以外には「特殊な時期にある女子選手に気まずい思いをさせないため」と紹介する投稿も寄せられた。さらには、ユニフォームに資金提供したのが生理用品メーカーだからという“説”も披露されたという。

デザイナーが誰だったかということにも関心が集まった。「デザイナーは神だ。OKを出した人は仙人だ」との声も上がった。

第14回全国運動会については服装だけでなく、各種マークやメダルなどで、さまざまなデザインが試みられている。中国各地を象徴する山や川、国宝級の文化財や、中国の伝統的な思想概念である「天人合一」を取り入れたデザインもあり、そのようなデザインの方向性や出来栄えには、賞賛の声も多く寄せられているという。(翻訳・編集/如月隼人)