2021年9月21日、中国メディアの中国証券報は、8月下旬に河南省で発生した総額11万元(約186万円)相当の金が、中国郵政の運送中に消失した事件について、9月18日に容疑者として、派遣社員の男女2人を逮捕したことを伝えた。

記事によると、8月28日、中国郵政の国際郵便(EMS)を利用して、河南省商丘市寧陵県へ郵送された金、275.06グラムが、30日に中継地点へ到着して数日後、受取人へ配達されないまま、システム上で配達完了と処理され、総額11万元(約186万円)相当の金が消えたという。

今回の事件は内部の人間による窃盗の可能性が高いとみられていたが、河南省の鄭州市公安局に逮捕された容疑者は男女の2人で、いずれも人材派遣会社から中国郵政に派遣された非正規の職員だという。中国郵政ではすでに事件の補償に着手し、「盗まれた金の大部分を取り戻した」とされ、賠償額は最高で総額5万元(約85万円)と見積もっている。

この事件に対し、ネット上では「配達途中の荷物が届かないうちに配達完了の処理ができてしまうのは、流通システムに問題がある」「外注スタッフを監督するのも中国郵政の責任」とのコメントが寄せられている。また、専門家は「出来心で規則違反の操作をし、勝手に顧客の荷物を横取りし破損させるのは、業界のイメージダウンになる」「運送業界の安全と信用確保のために、関係各所が十分な補償をし、顧客の権利と利益を守るのと同時に、外注のスタッフへの管理をさらに徹底し、管理システム上の穴をしっかりふさぎ、管理不行き届きの責任者や不正を行った当事者を厳しく追及せねばならない」としている。(翻訳・編集/原邦之)