日本出身で米国籍の真鍋淑郎さん(90)がノーベル物理学賞を受賞したことが、中国で大きな話題になっている。

米プリンストン大学博士の真鍋さんは「大気海洋結合モデル」を世界で初めて開発。二酸化炭素の濃度上昇が気候に与える影響を明らかにした。その功績には中国でも称賛の声が上がっている。

一方、中国のポータルサイト・網易に6日付で掲載された記事は、吉報を受けての日本人の反応に注目。「真鍋氏はすでに日本国籍ではないが、それでも本庶佑氏以来3年ぶりの快挙に、日本の人々の関心は高まった」とし、日本の大手ポータルサイトに寄せられた共感度の高かったコメントとして、以下を紹介している。

「国籍はアメリカでも日本人が受賞したのは誇らしい」

「90歳で御存命でよかった。残りの業績を切り崩している状態なので日本も研究費を増やしてほしい」

「日本人だけどアメリカでの実績が評価されたので日本すごいとはならない。だけど受賞はおめでとうございます。アメリカに渡ったのが正解でしたね」

「素晴らしいことだが、こういう研究者が多数海外に移住しているということは、日本が長年、研究者や技術者を軽視している証拠。ほぼ取り返しのつかないところまで来ている」

また、中国のポータルサイト・百度に掲載された記事は、日本が2001年に制定した「科学技術基本計画」の中の「50年間にノーベル賞受賞者30人程度を輩出する」との部分に着目している。

同記事は、「この計画が出されてからの20年間に、日本にはすでに20人のノーベル賞受賞者が誕生しており、目標の3分の2を達成した。その勢いは世界を驚かせている」とした上で、当初は冷ややかに見られていたものの「日本はノーベル賞授賞史上、欧米諸国に対抗できる唯一のアジアの国になったと言っても過言ではない」と論じた。

さらに、騰訊網には「日本人がノーベル賞受賞、なぜ韓国は怒っている?」との記事が掲載された。記事は、日本人(米国籍)の真鍋氏が受賞した一方で、韓国で生理学・医学賞受賞に期待がかかっていた高麗大学の李鎬汪(イ・ホワン)名誉教授は受賞を逃したと説明した。

そして、「同じアジアの先進国なのになぜ韓国は日本に及ばないのか」とし、韓国国内ではその原因について「基礎科学への関心の欠如」「官民による支援の欠如、研究環境の未整備」「科学的な論理よりも感情が優先される社会の雰囲気」の3つが挙げられていると説明。「慰安婦問題でも、韓国社会は米学者の論文に科学的に反論することなく、感情的に遺憾を表明しただけだった。このような雰囲気では科学的思考は育たず、少数の超人や天才の出現を待つほかない」と論じた。(翻訳・編集/北田)