中国メディアの騰訊網はこのほど、中国各地に出現した「独身脱出コンビニ」を紹介する記事を発表した。

中国では、2018年時点で独身者の人口が2億4000万人に達した。うち7700万人は、親などとの家族とも一緒に生活していない独居状態で、21年末には独身独居状態の若い世代の人口が1億人に達するとの予測もあるという。

そんな状況にあって、最近では多くの都市の路地裏などに「脱単便利店」が出現した。「脱単便利店」は「独身脱出コンビニ」という意味だ。「脱単便利店」は次第に独身の若者の注目を集めるようになった。利用者はまず、自分への連絡方式を店に残しておく。料金は数十元(50元は約890円)と極めて安い。中には9.9元(約180円)という“激安店”もあるという。「連絡方式」は瓶の中に入れられていることが多く、その瓶は「漂流瓶」と呼ばれている。

浙江省杭州市内をはじめとして、各地で「独身脱出コンビニ」を数店舗開店したという人によると、店内には300件から400件の「連絡方法」が置かれている。来店者は1日当たり平均40人から50人で、休日にはさらに増える。来店者の6割が女性で男性は4割。年齢は18歳から35歳までさまざまという。

店としては、「独身からの脱出」に成功した客がいれば、「漂流瓶」を棚から除き、かつ「独身脱出成功者」と情報を交換した他の客に通知するという。

「独身脱出コンビニ」についての意見はさまざまだ。「連絡方式を単純に伝えるだけで、独身問題の根本的解決にはならない」との見方を示す人もいる。しかし、本人の「知人の輪」があまりにも狭い場合、「独身脱出コンビニ」が異性と知り合う手っ取り早いルートを提供し、その後により深く知り合い理解し合うための糸口になることは事実だ。

オンライン版の「独身脱出コンビニ」も登場している。独身者向けに「チャットヘルプ」というアプリを提供し、AI技術を駆使して相手を選んで紹介してくれる方式だ。しかも、多くの独身者はチャットを通じて異性と交流する際に、いろいろな問題に遭遇するが、アプリは個人の状況に応じた解決方法を提供してくれるという。(翻訳・編集/如月隼人)