中国では最近になり、「日本人30万人が上海に定住。大部分は若い女性」と称するセルフメディア記事が発表された。これに対して大手ニュース/ポータルサイトの新浪網は17日付で「フェイク」と断定する記事を掲載した。

セルフメディア記事は、大量の日本人女性が上海に定住する理由として「経済が発展していて包容力がある」都市である以外にも、「上海では女性が尊重される。女性の地位が日本より高い。上海人男性は日本人よりもいい男」などと列記した。

新浪網記事はまず、中国国家統計局が5月11日付で発表した「第七次全国人口普査公報」を参照した。「全国人口普査」とは中国版の「国勢調査」で、1990年以降は10年に1度の実施が定着した。「第七次全国人口普査公報」によると、2020年11月1日午前0時時点で、上海市在住が確認された香港・マカオ・台湾籍および外国籍の人は16万3954人だった。出張や観光などの目的で上海市に短期滞在する人を含めない数字と言う。

記事は次に、日本の外務省が6月3日に発表した「海外在留邦人数調査統計」にも注目した。2020年10月1日時点の推計値で、中国に在留している日本人は、海外在留日本人の8.2%に相当する11万1769人。上海に在留している日本人は3万9801人という。

記事は日中両国の統計を根拠に、「日本人30万人が上海に定住している」という説を「まったくのでたらめ」と断定。さらに、男女の比率についても中国の国家統計局による、国大陸部に居住する香港・マカオ・台湾籍および外国籍の人についての統計でも、日本政府による海外在留日本人の統計でも、男女はほぼ同数か、女性が1割程度多いだけとして「大部分が若い女性」との主張も「でっち上げ」と指摘した。

記事は、「30万人規模の日本の若い女性が上海に居住」という“説”について、「上海を過度に称賛しているようだ」との見方を示し、「上海では女性が尊重される。女性の地位が日本より高い。上海人男性は日本人よりもいい男」についても「なおさら根拠なし」と断言した。(翻訳・編集/如月隼人)