オーストラリアの日本料理店がSNSで「武漢ウイルス」との呼称を用いたことが物議を醸している。

13日、オーストラリア・タスマニア州の日本料理店がフェイスブックの公式アカウントで、店員はみなワクチンを接種済みのため安心して来店してほしいこと、人と人との距離を保つなどの感染対策に協力してほしいことなどを呼び掛けた。しかし、この中で「武漢ウイルス(Wuhan Virus)」との単語を用いたことが、一部のユーザーの目に留まったようだ。

中国メディアの観察者網の19日付記事は、「米国でコロナが流行していた時期に、一部の米国の政治家によって狂ったようにあおり立て、中国に泥を塗るようなこの表現はすでに多方面から論破されている」とした上で、「世界保健機関(WHO)や国際社会はウイルスを特定の国や地域と結び付け、汚名を着せることに明確に反対している」「国連のグテーレス事務総長は新型コロナとの闘いにおいて人種差別や返還は恥ずべきものだと指摘している」などと論じた。

そして、「そんな言葉が今、オーストラリアの日本料理店の声明文に登場したのである」と強調。一部のネットユーザーから「無知で愚かすぎる」「失望した」などの非難の声が上がったと紹介した。

一方で、同店はこうした声に「武漢ウイルスと呼ぶことは何も間違っていません。彼らがすべてを隠蔽(いんぺい)し始めるまでは、母国でもこれが正式な名前でした」「私たちは中国からの組織的な攻撃を受けています。私たちは妥協しません。誰がこのパンデミックを引き起こしたのかを思い出すべきではないでしょうか」などと訴えた。

また、「オーナーはモンゴル、満州などその他マイノリティーのバックボーンを持っています。オーストラリア人、日本人、台湾人などのスタッフと友人がいます。私たちは多様性を受け入れています」とし、「差別主義者だ」との批判に反論。「レビュー欄に投稿された捏造(ねつぞう)、侮辱、汚い言葉は、私たちが最善を尽くしてきたという事実を変えることはできません。これからもお客様に最高のサービスを提供します」と表明している。

これについて観察者網の記事は「民族差別的な発言をしておきながら、店側は反省しないばかりか、批判するネットユーザーたちを攻撃した」と非難。「ネットユーザーからはさらなる批判が寄せられている」というが、同店はそれらは「中国の極端な民族主義者」による組織的な攻撃だとしている。(翻訳・編集/北田)