2021年10月20日、米華字メディア・多維新聞は、老朽化した米ニューヨークの地下鉄の様子を中国の地下鉄と比較する画像が米中両国のネットユーザーの間で注目され、議論を呼んだと報じた。

記事は、Twitterで先日あるネットユーザーがニューヨークの地下鉄と広東省広州市の地下鉄を比較する写真を掲載したと紹介。ニューヨークの地下鉄は設備が老朽化し、ホームも汚れが目立つのに対し、広州の地下鉄は明るく近代的であり、そのコントラストに多くの米国のネットユーザーが注目したと伝えた。

そして、米国のネットユーザーから「もしわれわれの政治家が国に関心を持っていたなら、良いインフラを手に入られないなんてことはあり得ないだろう。われわれは世界で最も豊かな国であるはずなのに、お金はどこにいったのだ」「中国だったら自国の建築がこんなにボロボロなのにメンテナンスしない状態を許さないだろう」など政府や当局に怒りをぶつけるコメントが寄せられる一方で、一部には「インフラがいいからと言って、それが自由を意味するわけではない」との意見も出たとしている。

また、この日、比較写真は中国でも紹介されて注目され、同様に議論が起きたと紹介。中国のネットユーザーが「これこそ、中国の人権が米国よりも良好であることを表すものだ」「中国の指導者は中国に関心を持っている。そして米国の指導者も(自国ではなく)中国に関心を持っている」「広州だけではなく、全国の地下鉄すべてがきれいだ。最もひどい駅だって、ニューヨークの地下鉄ほどボロボロではない」との感想を残したことを伝えた。

さらに、欧米の環境に詳しいと見られる中国のユーザーからは「写真のニューヨークの地下鉄はまだマシなほう。西洋の地下鉄駅では鼻を突くような小便やゴミの臭いが立ち込めていた」と意見も見られたと紹介した。

記事は、米土木学会(ASCE)が4年に1度実施している米国内のインフラ状況調査では、現在米国では4万5000か所の橋が「ひどい状態」にあり、高速道路の40%以上も「ひどい」もしくは「あまり良くない」状態であることが判明したほか、15%を超える排水処理システムが設計容量に到達、あるいは容量を超過しており、数百か所のダムで毎日故障が発生し、道路状況の悪化によってサラリーマンの通勤時間が年間54時間も長くなっていることもわかったと伝えている。

その上で、バイデン米大統領が4月に2兆3000億米ドル(約260兆円)規模のインフラ計画を打ち出したとする一方で、同大統領がしばしばインフラ計画の目標について「中国との競争に勝つこと」と語り、あくまで中国との対抗という前提でのインフラ再整備であることを伝えた。(翻訳・編集/川尻)