2021年10月25日、韓国・聯合ニュースは「『イカゲーム』の悲しい自画像…韓国の相対的貧困率は経済協力開発機構(OECD)37カ国中4位」と題する記事を掲載した。

記事によると、韓国の相対的貧困率(2018〜2019年基準)は16.7%で、調査対象となったOECD加盟国37カ国のうち4番目に高かった。

相対的貧困率とは、人口全体における基準中位所得のうち50%に満たない人口の割合を指す。最低生活水準にあたる所得水準を絶対的貧困ラインと規定するなら、相対的貧困はその社会構成員の大部分が享受する一定水準の生活を享受できない状態を意味するという。16.7%は、韓国国民の6人に1人が基準中位所得の50%に満たないということになる。

相対的貧困率が韓国より高い国はコスタリカ(20.5%)、米国(17.8%)、イスラエル(16.9%)。韓国の相対貧困率はOECD平均(11.1%)より5.6%より高く、日本(15.7%)、イタリア(14.2%)、英国(12.4%)、カナダ(11.6%)、フランス(8.5%)など主要先進国とも差がある。フィンランド(6.5%)やデンマーク(6.1%)、アイスランド(4.9%)など北欧の国々とはさらに大きな差があるという。

この統計について記事は「『イカゲーム』のブームと連関性があり、寂しさを感じさせる」と指摘している。英メディアは先月、ネットフリックスで配信されて世界的大ヒットとなった韓国ドラマ「イカゲーム」について「地獄のようなホラーショー」だと指摘し、韓国社会の富の不平等問題に言及。「作中の殺人ゲームを恐ろしいというが、借金まみれで苦しむ彼らの状況よりは悪くないだろう」と指摘したという。

韓国の相対的貧困率の高さは急激な高齢化と関連している面もある。老後準備が整わないうちに高齢化が急速に進んだことで、相対貧困層が急増する現象が起きたとも指摘されている。

ある専門家は「雇用率が高く、失業率が低いにもかかわらず韓国の相対貧困率が高いのは、相当数の人口がまともな職場で働いていないという意味」と指摘し、「高齢化速度があまりにも速いため、日本よりも高い数値となった」と分析したという。

これに韓国のネットユーザーからは「自殺率、高齢者貧困率、低出生率も1位。文政権の5年間で変わったことは何もない」「貧富の差の拡大は国が滅びる前兆だ」「みんな質の高い雇用を望んでいるけど、最低賃金の引き上げや非正規雇用の活性化により企業がなかなか採用しなくなっている」「今の異常な住宅価格を考えたら当然だよ」などと指摘する声が上がっている。その他「金持ちが幸せで貧乏が不幸という認識を変えよう。金持ちで不幸な人はいるし、貧乏で幸せな人も多い」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)