2021年10月25日、中国版ツイッター・微博で、米アップルがiPhoneの付属品から充電アダプタを外したことを不服として中国人大学生が訴訟を起こしたことが紹介され、注目を集めた。

上海紙・新聞晨報の微博アカウント「我要投訴」は25日、アップルが新製品に充電アダプタを付属しなくなったことについて、北京化工大学、華東政法大学の法学系学生らが同社を相手取って訴訟を起こし、充電アダプタを提供するか、別途アダプタを購入するための費用を支払うかのいずれかの対応を取るよう要求したと伝えた。

アップルは環境保護を目的として、昨年にiPhone12シリーズを発売した際、それまで製品に付帯していた充電アダプタとイヤホンを今後なくすことを発表。今年発売されたiPhone13シリーズでも、充電アダプタとイヤホンは付属されていない。

訴訟は9月に北京インターネット裁判所電子訴訟プラットフォームにてオンラインで審理が行われ、2時間にわたって原告側、被告側による弁論が行われたという。原告の学生らは、他社製品ではアダプタとイヤホンが付帯しているか、あるいは付帯の有無を選択できるようになっている一方で、アップルでは一方的に廃止されたことで消費者の権利が侵害されたほか、アップルが推奨している無線充電はエネルギー変換効率が低く、環境保護を目的としてアダプタを廃止する論理が成り立たない、既存の充電アダプタでは急速充電が利用できない可能性があるなどとし、「アップルの行為は環境保護の名を借りて、消費者が使用上必要な『部品』の付与を減らすことで企業の利潤を増やそうという欺瞞(ぎまん)的なもの」と主張したとのことだ。

この件について、中国のネットユーザーは「アダプタとイヤホンは必須の部品であり、付属するのは当然」「ぜひ原告が勝訴してほしい」「結果は二の次として、チャレンジすることが称賛に値する」「充電アダプタが付属しないのは購入前に分かっていたことであり、それを承知の上で購入したとみなされるだろうから、勝算は低そう。ただ、学生が大手企業を相手に権利を主張するのはいいことだと思う」「スマートフォンも使っていれば劣化するのだから、アダプタも同じだろう。ならばスマホと同じようにアダプタも提供されるべき」など、おおむね学生らの行動や主張に対する支持を示している。

一方で「ファーウェイもアダプタ付属しなくなったけど、こちらは訴えないの?」と疑問を呈するコメントも見られた。(翻訳・編集/川尻)