2021年11月26日、韓国・ニューシスは「日本で新型コロナウイルス感染者数が急激に減り、現地でも『ミステリー』だとの声が出ている」と伝えた。日本では8月に1日の新規感染者数が2万5000人以上に達していたが、今月25日現在、新規感染者数は119人、死亡者数が2人となっている。

「アワー・ワールド・イン・データ」によると、日本国内の新型コロナ感染者は9月から急減傾向に入り、9月初めには1万人台、10月には200人台となり、今月は2けたも記録した。一方、主要国の感染者は多いと1日7万人に達する。人口100万人当たりの感染者数を比較しても、24日午前0時基準で韓国が76.7人、米国が333.9人、英国が629.7人、シンガポールが381.22となっているのに対し、日本は0.58人にとどまっている。

この現象の原因を巡り、「日本国内のPCR検査数が少ないせい」だとの声も出ている。しかし、記事は「日本は有症状者に限りPCR検査を実施していた。もし感染者が増えているのに検査数だけが減少したなら、陽性率は高く現れるはずだが、現在、日本の陽性率は0.3%水準となっている。むしろ感染者が減ったので検査数も自然に減ったと見るべきだ」と指摘している。「ワクチン接種率が高く、集団免疫が形成されたから」だとの意見もあるが、これについては「2回目接種率が76.8%であることを考えると妥当だ」としつつも、シンガポール、イスラエルなど接種率が高い国でも現在、感染者が急増していることに言及している。

専門家らは、「最大の要因は移動量の減少」だと指摘しているという。嘉泉(カチョン)大学キル病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「日本人の移動量や接触は、韓国でソーシャルディスタンスが強化されていた頃の水準まで減っている。(日本の感染者激減は)まずは動かないからだ」と話している。梨花(イファ)女子大呼吸器内科のチョン・ウンミ教授も「日本人の生活は節制されている。しっかりマスクをするなど衛生に気を付け、移動量を減らしたことによる現象」だと説明している。また、東京五輪を起点に、自然感染による免疫獲得が進んだとの主張もあるという。

さらには、ワクチンの種類と接種時期が適切で、集団免疫が形成されたという意見もある。アストラゼネカ、ヤンセン製のワクチンを接種した人は日本ではごく一部で、99.9%がデルタ変異に強いmRNAワクチン(ファイザー、モデルナ製)を接種している。チョン教授は「日本ではデルタ株が猛威を振るった6〜8月に集中的に接種が行われた。ファイザーのような抗体が多く形成されるワクチンを同時に受けた効果もありえる」とも話しているという。

ただ、記事は「短期的な集団免疫には限界がある」と指摘している。オム教授は「(日本の現状は)移動量の減少とワクチン以外に説明がつかない」とし、移動量が増え、ワクチンで形成された免疫体系が崩壊する可能性があると警鐘を鳴らしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「世界の防疫専門家は何も言ってない。騒いでるのは日本人だけ」「米国も日本を成功事例とは見ていないよ。むしろ韓国のことはずっと言及している」「WHOも日本を信じてないよ」「1日に2万人、3万人の感染者が出てた時と特に何も変わってないじゃん。こじつけの記事を出さずに静かにしていてくれ」「日本の検査方法はデルタ株を検出できないという話があるけど」など、記事への反論の声が殺到している。

また、「日本のワクチン接種は9〜10月に集中している。8月は30%くらいだったよ。韓国と同時期にワクチン接種率が上がった。それでも日本の感染者数が減ったのは、統計の捏造(ねつぞう)以外に説明がつかない」「日本は捏造と歪曲(わいきょく)が基本の国なのに、信用するのか?笑わせる」「2万人の感染者が突然100人台だなんて、ありえない。日本人は政治に関心がないから、政治家が国民をだます捏造が一般化しているんだろう」など、統計捏造説を主張するコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)