マカオ特別行政区政府は27日、マカオのギャンブル関連企業の幹部の身柄を拘束したと発表した。新華社などによると、身柄を拘束された中心的人物は香港上場企業である太陽城集団の創業者である周焯華容疑者(47歳)。周容疑者については、浙江省人民検察院が逮捕を許可し、警察が出頭を呼び掛けていた。

マカオは中国国内では異例であるギャンブル関連のビジネスが広く行われている地区だ。マカオでのギャンブルを合法化したのは旧宗主国のポルトガルだが、現在の法律では「ギャンブルは原則禁止」であり、認められた場合に限って行うことができるとされている。マカオ政府は米系を含む6社に対してのみ、カジノの運営免許を付与している。また、当局はギャンブルに対する規制を強化する方針で、関連法の改正手続きを進めている。

周容疑者は2007年以来、マカオその他の土地で賭博場の一部を借りる形で賭博業を行い、16年にはフィリピンなどでインターネット賭博のプラットフォームを開設して違法に利益を得ていた疑いが持たれている。さらに中国大陸部の住民199人を「株主級代理」、1万2000人余りを「賭博代理」として、資金面や技術面の支援を行い、“賭博事業”を拡大させていたとされる。

「株主級代理」や「賭博代理」による仲介などで、中国大陸部の住民を団体で自らが関係する海外の賭博場に行かせるなどの行為をしており、中国大陸部住民の「賭博会員」は8万人以上に達したという。

浙江省温州市警察が内偵捜査に着手したのは20年7月だった。同市検察院は最近になり。周焯華容疑者及びその他の関係者の逮捕を許可した(日本では裁判所が逮捕を許可するが、中国では検察)。警察側は周容疑者らに、「速やかに出頭せよ。その場合、可能な限り寛大に処置する」と呼びかけていた。

マカオ当局は、特別行政区警察が、事前に取得した証拠に基づき、27日朝に周容疑者らを警察に連行して取り調べを始めたと表明した。(翻訳・編集/如月隼人)