2021年11月28日、韓国・ソウル経済は「日本の新型コロナウイルス感染者数は100人なのに、韓国が毎日“最多”を更新する理由は」と題する記事を掲載した。

記事によると、韓国では厳格なコロナ規制措置が緩和された後、1日当たりの新規感染者数が4000人台を記録。重症者・死亡者の数も連日過去最多を更新しており、2〜3桁台の感染者数を維持する日本や台湾、香港などの周辺国とは異なる状況となっている。

韓国の防疫指標が悪化している理由について、専門家らは「感染流行が安定する前に規制緩和措置を講じたためウィズコロナ体制下における重症者対策が間に合わず、医療機関の負担が急増した」と指摘しているという。

また「ワクチンのブースターショットの時期が遅れ、高齢層を中心にブレイクスルー感染が拡大している」ことも問題視している。梨花女子大学木洞病院のチョン・ウンミ呼吸器内科教授は「ワクチン接種後半年が過ぎると重症を予防する効果が50%未満に下がるため、2、3月に接種を終えた療養施設のブースターショットは9月に始めなければならなかった」とし、「政府はワクチン接種を終えた高齢層が軽症で済むと考えていたが、そうではなかった」と指摘。その上で「ワクチン接種の予防効果は時間が経つにつれて急激に減少するが、韓国は9カ月かけて分散して摂取し、日本のように短期集中型の接種ができなかった」とし、「高齢層の接種効果が減少した時期に大々的に規制を緩和させたため流行が拡大した」と分析したという。

さらに「10歳代のワクチン接種率が低い」ことも理由の一つとみられている。27日までに満12〜17歳の1回目の接種率は46.1%、2回目まで終えた人は21.3%となっている。一方で27日の10歳代の感染者数は393人で、感染者全体の10%を占めた。0〜19歳代まで含めると全体の18.8%に達したという。

専門家らは「今からでも非常計画(サーキットブレーカー)を施行しなければならない」「ウィズコロナはしっかりと対策を講じた上で漸進的に進めるべきだ」と訴えているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本は防疫と対策を行ったが、韓国は政治をしただけだから」「大統領選挙(来年3月)さえなければ規制が緩和されることもなかっただろう。規制を緩和せずに選挙をすれば、現政権は自営業者など規制に苦しむ人たちから票がもらえない可能性が高い。公益を考えると緩和するべきではなかったのに、『とりあえずやってみよう』という浅はかな決定が最悪の状況をもたらした」などと指摘する声が寄せられている。

また「規制が緩和されても、個人個人は警戒心を持って感染に注意するべき」「結局は国民の意識の違いでは?」との声も。

一方で「日本は1日に何人検査しているかも分からない。感染者数は当てにならない」「そもそも日本の感染者数は信じられるデータなの?」「韓国も検査費用を上げれば感染者数が急減するはず」など日本の感染者数減少に懐疑的な声も多く見られた。(翻訳・編集/堂本)