2022年5月24日、台湾メディアの聯合新聞網は、日本に輸出される台湾産パイナップルについて品質低下、価格崩壊の状態が発生していると報じた。

記事は、今年に入って日本に輸出される台湾産パイナップルに虫害や中身が黒く変質するなどの事例が頻発しているとともに、価格競争により値崩れを起こすなど、日本市場での台湾産パイナップルの秩序が大きく乱れていると紹介。台湾の行政院農業委員会が4月初め、貿易会社に対して日本向けの小売価格を1キロ当たり300円未満とした場合、今年の海外販売促進奨励金を支給せず、事態が深刻な場合は来年分の支給も行わないことを通知したと伝えた。

その上で、当局の通知から1月半が経過した現在においても、日本で売られている台湾パイナップルの価格が下がったままであると指摘。以前は日本で1個500〜600円で販売されていたものが、今や2個で298円、さらには1個100円で売られていることさえあるとした。また、パイナップルの底にカビが発生していたり、切ってみると芯が黒く変色していたり、熟れすぎて腐り始めていたりといった状況が当たり前のようになっており、台湾産パイナップルのイメージに傷がついていると報じている。

記事によると、農業委員会国際処の林志鴻(リン・ジーホン)副処長は「今年は船での輸送が去年に比べて3〜5日、あるいは1週間も多くかかっている。運行スケジュールの遅延や、港が船でいっぱいで入れないと言った理由によるもので、日本で売られる頃には賞味期限ギリギリになってしまい、熟れすぎたり、芯が黒く変質してしまったりしている。品質が悪化すれば高値では売れず、一部業者が損をしても捨てるよりはましだと安い値段でたたき売っている」と事情を説明している。(翻訳・編集/川尻)