2022年8月10日、中国メディアの澎湃新聞によると、中国の海岸に大量の魚が打ち上げられた動画がネット上にアップされ、中国軍の軍事演習の影響が暗に指摘された。

ツイッター上に4日、話題となった動画と、これが中国軍の演習の結果だと暗に指摘する内容の文章が投稿された。翌日には、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)でも同様の動画が拡散された。

中国軍は4日から、ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として、台湾周辺の6つの空と海域で「重要軍事演習」を実施した。

記事は、「調査すると、元の動画は2021年にはすでにSNS上に掲載されていた」と伝え、2021年11月9日にツイッターアカウント「新聞観点」が投稿した動画を紹介した。この投稿には、「11月6日、広東省恵州市の双月湾の砂浜で大量の魚の死骸が発見された。動画には、大量の魚の死骸が海水によって砂浜に打ち上げられ、(魚で)一面真っ白になっている様子が映っている」との文章が付けられている。

また、ネット上に上げられた動画を切り取って画像検索したところ、中国のティックトック・抖音をはじめとする短編動画プラットフォームに、多くのアカウントが、2021年11月5日ごろにネット上で配信された動画とアングルや内容が類似した動画を投稿していた。これらの動画はいずれも広東省恵州市恵東県の双月湾で撮影されたもので、砂浜で死んだ大量の魚を映し出している。

記事は、「このほどネット上に掲載された動画は最近撮影されたものではなく、2021年11月に撮影されたもので、撮影場所は広東省恵州市の双月湾だ。中国軍が今年8月4日に開始した軍事演習とは関連性がない」と結論づけ、「記事執筆時点では、大量の死んだ魚が砂浜に打ち上げられた理由を説明する公開資料は存在していない」とした。(翻訳・編集/刀禰)