華字メディアの日本華僑報は10日、「日本留学、天災は怖くない」とする記事を掲載した。

記事は、留学情報サイトEducations.comの「2022年世界人気留学先国ランキング」を引用。これは、世界180カ国以上の国で留学を計画している学生1万人以上にアンケートを行い、留学希望者が最も気になる留学先国のランキングを集計したもの。記事は、「アンケート調査の結果によると、世界各国の留学生が(海外留学の目的として)一般的に関心を寄せていることは、職業目標の達成や個人的な成長だけでなく、留学を通じて新しい文化や生活様式を体験したい、さらに冒険をしたいと考えていることが明らかになった。また、多くの留学生が新たな言語を学び、新しい友人を作ったり、社会の輪を広げたりしたいと考えている。そのほか、海外でハイレベルかつ質の高い教育の機会を得たいと考えていることも少なくない」と伝えた。

その上で、「しかし留学する以上、必然的に『勉強』がメインになる。この『勉強』は、対象国の教育力だけでなく、その国が留学生に与える待遇も見なければならない」とし、「(留学したい国とは)『行く価値がある』と『行きたい』を総合的に考えたものだ」と述べた。

記事は、「『行く価値がある』という点では、日本はふさわしい」とし、「日本は教育と科学技術革新を非常に重視する国であり、2004年には日本の教育への投資は国内総生産(GDP)の17%を占めていた。このような高い割合によって、日本は過去20年間に19のノーベル賞を受賞し、科学研究への投資割合、国際特許出願などの方面でいずれも世界の上位に位置しているのである」と紹介。「このような立派な科学研究成果が空高く届く大樹だとするなら、成果を育む栄養であるだけでなく、国民を育てる土壌でもある優れた豊かな基礎教育を抜きにしては考えられない。この観点から言えば、日本への留学はトップの名門校に入れなくても、学問や思想の面で十分に向上を期待できる」とした。

また、「『行きたい』という点で言えば、日本は確かに多くの留学生、特に中国人留学生の憧れの場所である」とし、「まず、欧米諸国に比べて日本の留学費用が割安であることは中国人留学生が日本を選ぶ理由の一つだ。このほか、隣同士という地理的位置、便利な往復の交通、似たような食習慣、文化の起源が同じという理由により、中国人留学生は異国の違和感を素早く解消することができる。留学生の保護者も、日本は“世界のモデル”ともいえる社会の治安とインフラがあるため、安心して子どもを一人で送り出すことができる」と指摘した。

一方で、「否定できないのは、『行きたい』という理由がある以上、『行きたくない』という理由があることだ」とし、「最も主要な原因は日本が自然災害の多い国であることではないだろうか」と述べた。しかし、3日から日本を襲った豪雨について「かえって(留学生のやその保護者の)皆さんの心配を和らげた」とした。その理由として、日本学生支援機構(JASSO)が4日に被災した留学生への支援策「JASSO災害支援金」を正式に発表したことに言及した。

日本学生支援機構のホームページによると、この「JASSO災害支援金」は、自然災害や火災などにより、学生本人やその生計維持者が現に住んでいる家が半壊以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告等が1カ月以上続いたりした学生に支給される。支援金の額は10万円だ。

記事はこの支援策について、「天災は非情だが、政府には義がある。これは日本留学のもう一つのプラス要素になるかもしれない」と述べた。(翻訳・編集/刀禰)