中国のポータル/情報サイトの新浪網は14日、欧米人女性が韓国ドラマを見た結果、「素敵な彼氏との出会い」を夢見て韓国を訪れているが、多くの場合には傷つくことになっていると紹介する記事を掲載した。

インディアナ大学ブルーミントン校に籍を置くイ・ミンジュ氏は、韓国を訪れる外国人女性の中に、観光や買い物には関心がないように見える北米や欧州の20代前半の女性がいることに気付いた。イ氏は、博士課程後期生としてジェンダーや人種問題を研究している。

韓国では、ユースホステルといった費用が安くてすむ宿泊施設に滞在している若い外国人女性の姿が見られる。観光目的で来たならば、朝早くから外出するはずだが、昼間はほとんどの時間を寝ていたり、韓流ドラマを見るなどで過ごしている。そして日が暮れるとようやく、身支度をしてバーやクラブに出かける。イ氏はそのような欧米人女性の訪韓目的が「理想の韓国人男性に出会あうこと」であることに気付いた。

イ氏によれば、そのような外国人の若い女性123人から話を聞いたところ、多くの場合に訪韓は「韓流ドラマ効果」によると分かった。そのような外国人女性は、韓流ドラマに登場する紳士的な男性像に心を引かれ、ドラマチックな韓流愛情ドラマに接して「自分の国の恋愛シーンとはまるで違う」と思うようになったという。

25歳の英国人女性は、英国の男性は街中で見知らぬ異性に声をかけてからかったりするが、韓流ドラマの中ではそんなことがないので、韓国人男性は「輝くよろいを身にまとったナイト」のように思えるようになったと説明した。この女性は、出会い系アプリを利用する英国人男性が女性の関心を得ようと、実際よりも見栄えがよい写真を投稿することにも違和感を覚えているという。

ドイツ人女性は、韓国人男性との出会いがあれば、自分も韓流ドラマの登場人物として生きているような気持になれると述べたという。イ氏は、若い女性は自分自身が抱く「韓流ドラマの幻想」を実現するために、地球を半周してでも韓国に来ていると説明した。

イ氏によると、ごく一部ではあるが韓国人男性との「良好な出会い」があり、結婚に至ったカップルもいる。ただし、韓国人男性に憧れる外国人女性は、そのような情報を「共有」し、ごく少数の例によって「希望」を持ち続けることになるという。また、成立したカップルは、自分らの日常を興味を引くような動画として投稿し続けることがある。フォロワーが、例えば10万人規模になれば大きな収入を得ることができるからだ。

韓国人・外国人カップルの投稿には、双方の文化の違いの理解を促進するものもあるが、外国人女性に対して「幻想を売っている」ものもあるという。韓国には理想的な男性を演じる「一日彼氏」のサービスを提供する男性もいるという。オンラインで優しい会話を提供したり、新しくオープンしたレストランに誘って遠隔で一緒に食事を楽しむなどの「業務内容」だ。

イ氏によると、実際に韓国人男性を知ってから、韓流ドラマで描かれるような完璧な男性ではないことに気づく外国人女性が多い。また、外国人女性は、ドラマや歌で知った「付け焼刃の韓国語」しかできず、韓国人男性ときちんとしたコミュニケーションができない場合も多い。

バーなどでセクハラ被害にあう外国人女性もいる。韓国には、外国人女性ならば韓国人女性とは違って、思うがままに体に触ってもよいと思う男性がいると証言した外国人女性もいる。イ氏によると、韓国に来た外国人女性は知り合いが少ないので、韓国人男性の中には外国人女性を思うがままに扱っても、そのことで罰せられる心配はないと考える者もいる。

また、「彼氏との出会い」を求めてソウル来たアフリカ系米国人の女性は、韓国人男性から「アフリカに帰れ!」と怒鳴られるなど、露骨に人種差別され衝撃を受けたという。

イ氏によれば、韓国に来た外国人女性の中には、「夢と現実」のあまりの落差に、韓国人男性と付き合うことは絶対にしないと決意する人もいる。しかし多くの女性は韓国人男性との恋に失敗しても、自分自身の努力が足りなかったと考えて、「理想の出会い」を諦められず、帰国してもすぐに、次の韓国行き計画を立て始める。

イ氏は、彼女らは自国の男性や男女交際のあり方に失望しているからこそ、「彼氏探しの代替市場」を必要としているとの見方を示した。(翻訳・編集/如月隼人)