中国・四川省で発生した河川の増水による事故について、直前に現場の管理員が急いで避難するよう呼び掛けていたものの、多くの人が危機意識を持っていなかったことが分かった。

13日、同省の彭州市竜門山鎮小魚洞社区竜漕溝の川で鉄砲水が発生、これまでに7人の死亡が確認された。現地メディアによると、現場で撮影された映像には、鉄砲水が発生する直前に管理員の男性が河原で遊んでいた観光客らに「土下座するから、頼む、増水する、早く逃げてくれ!」と何度も叫ぶ様子が映っていた。しかし、多くの観光客は相手にしなかったという。

竜漕溝はSNSで話題の人気観光地である一方、土石流や鉄砲水が発生しやすい場所であることから彭州市が川への立ち入りを禁止していた。また、昨年には地元政府が水遊びやキャンプをしないよう繰り返し注意喚起していたという。竜漕溝は地元の人々はほとんど遊びに訪れることがない場所だといい、ある飲食店経営者は「特に6〜10月は雨期。川に行く道にも警告の看板がある」と語った。

現場にも「入水禁止」の看板があったものの、多くの観光客が川に入って遊んでいた。現場にいたという観光客は「看板はあったが誰も気に留めていなかった。大勢の人が川に入っているのを見て、私たちも入った」と話しているという。

ネットユーザーからは「看板があっても注意されても聞かないんじゃどうしようもない」「優しい言葉じゃ説得できない相手もいる」「今回は管理員を処罰しないでほしい」「告知義務を果たしていたのであれば、管理者が責任を取る必要はない」「助けようと手を尽くした人の責任を追及しないでください」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)