独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは19日、ロイター通信の報道などを引用する形で、中国の若者の「消費離れ」について報じた。

記事によると、上海のマーケティングコンサルタント、ドリス・フー(39)はコロナ前、新しい車と広々とした住宅を購入し、週末に素敵なレストランで食事し、熱帯の島々に旅行する未来を想像していた。

しかし、彼女をはじめとする中国の20〜30代の若者は現在、国内のゼロコロナ政策や失業率の高さなどを懸念して節約志向になっている。SNS上ではインフルエンサーがお金を節約するためのヒントやコツを共有している。

個人消費は中国の国内総生産(GDP)の半分以上を占めている。中国の消費者の行動を16年にわたってマッピングしてきた、コンサルティング会社チャイナ・マーケット・リサーチ・グループ(CMR)のベンジャミン・カベンダー氏は、若者の新しい消費様式について、「私が見た中で最も懸念していることだ」と話す。

16〜24歳の都市部失業率は約20%と過去最悪の水準にある。小売や電子商取引(EC)業界で働く若者の多くが給料カットを余儀なくされた。主要38都市の平均給与は今年第1四半期に1%減少した。

月に2回映画館に足を運んでいたドリスは、コロナ発生以来、映画館を一度も訪れていない。

一方で、中国の家計貯蓄は1月からの8カ月間で10兆8000億元(約219兆8000億円)増えた。昨年同期は6兆4000億元だった。

若者の消費離れは、経済成長を促進するために長い間個人消費に依存してきた中国の経済政策立案者を不安にさせている。(翻訳・編集/柳川)