2022年9月17日、中国メディアの騰訊網に、江蘇省で40年にわたってブドウ栽培を行っているベテラン農家が「シャインマスカット」の今後について語ったことを紹介する記事が掲載された。

江蘇省南通市でブドウ栽培企業を営む曹海忠(ツァオ・ハイジョン)さんは、40年のキャリアの中で400余りの品種のブドウに触れてきたという。最初は巨峰、紅富士などから始まり、今ではシャインマスカットをメインに栽培しているとのことだ。

記事は、曹さんが「シャインマスカットを初めて食べた人たちは口に入れるや否やおいしいと言う。他にはない爽やかな香り、しっかりとした肉質で、しかも見た目も素晴らしい」とシャインマスカットの持つ魅力について語ったことを紹介した。

そして、近年ブームを巻き起こしたシャインマスカットの未来について「今後も相当長い間、メインの栽培品種になると思う。この数年、たくさんの新品種を勧められたが、どれもしっくりとくるものはなかった」と語るとともに、シャインマスカットを「長生き」させるためには単位面積当たりの栽培量を制限し、使用するの農薬や肥料についても厳しく管理することで品質を高めていくことが必要だとの認識を示したことを伝えている。

曹さんは、かつて500グラム当たり50〜60元(約1000〜1200円)で販売されていたシャインマスカットが近年では30元(約600円)程度となり、中には5元(約100円)という庶民的な値段で販売されているものもあることについて「安さを追求して品質を気にしない人がいる。ただその一方で、品質に高いものを求める人もいて、そういう人たちはお金のことは気にしない。中秋節を前に1日に何万元も売れ、十数箱も買う人さえいた。それは、うちのブドウがブランド力を持っているからだ」と語り、いかに低品質のシャインマスカットが市場にはびころうとも、高品質な「ブランド」ものは「本物」を求める人たちを引きつけ続ける魅力を持っていると考えているようだ。

記事は、シャインマスカットが十数年の荒波にもまれながら出てきた素晴らしい品種であるとした上で、「まさに曹さんが言うように、日本のシャインマスカットのように芳しく、食感が素晴らしく、甘く爽やかな食味のものが育てられさえすれば、シャインマスカットがあと何年もつかなど考える必要はどこにもないのである」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)

シャインマスカット