2022年10月4日、韓国・MBCは「韓国の高校生が描いた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の風刺漫画に、文化体育観光部が遺憾を示し厳重な警告を行った」と伝えた。

文化体育観光部は4日に公表した資料で「中高校生を対象とする全国学生漫画公募展で政治的な主題を露骨に扱った作品を選定し展示したことは、生徒の漫画創作欲求を高めようという行事の趣旨からかけ離れている」と述べた。

問題の作品は3日に閉幕した第25回富川(プチョン)国際漫画フェスティバルで展示された風刺画「ユンソンニョルチャ」。このタイトルは「ユン・ソンニョル」と「ヨルチャ(列車)」をつなげた言葉となっている。尹大統領の顔をした機関車が走り、運転席に金建希(キム・ゴンヒ)夫人と思われる女性の姿、客室には検事の服装で刃物を持った男たちが描かれている。作者は高校生で、7〜8月に行われた第23回全国学生漫画公募展カートゥーン部門で金賞を受賞した。

漫画公募展を主催した漫画映像振興院は富川市所属の財団法人で、政府予算102億ウォン(約10億円)が支援されているという。この公募展の大賞には文化体育観光部長官賞が贈られる。記事は「政府支援があるという理由で、文化体育観光部が公募展の作品選定を問題視したということであり、表現の自由をめぐる論争に発展しそうだ」と伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「厳重な警告。?『風刺漫画』の意味を知らないの?」「ここは自由民主主義国家なのに、風刺も検閲されるのか?。共産主義国だったのか?」「タイムマシンに乗って1970、80年代の政権に戻ったような気分だ」「民主主義はどこへ?。表現の自由はどこかに捨てたのか?」「高校生の目にも見えている世の中が、大統領の後ろにいる子分たちには見えてないようだな」「高校生の描いた作品に厳重警告って(笑)」「作者の高校生の家と学校を家宅捜索したらどう?。政府の特技でしょ?」など、批判の声が殺到している。

また、「感動!すばらしい創意力だね」「高校生の作品とは信じがたいくらいだ」「高校生なのに今の政局を正確に認知しているね。誰にでも分かりやすく伝えている、すばらしい作品だ」「ものすごく共感できる作品だ。金賞どころか大統領賞を贈るべきじゃないか?」など作者への称賛も多く寄せられている。(翻訳・編集/麻江)