中国では近年、婚姻件数が減少の一途をたどっているほか、初婚年齢が上昇しており、独身者が日に日に増加している。統計によると、2021年の中国における婚姻件数は764万3千組だった。2003年以来、800万組の大台を下回るのはこれが初めてのことだ。

婚姻件数データには初婚と再婚が含まれている。再婚の数と比べると、初婚の数のほうが出生人口と密接な関係がある。中国国家統計局が編集、出版した「中国統計年鑑2022」によると、2021年、中国の初婚者数は前年比70万8千人減の1157万8千人だった。1200万人の大台を下回るのは近年で初めてで、1985年以来最少を記録した。

これまでの統計を見ると、中国の初婚者数がピークに達したのは2013年で、2385万9600人だった。つまり、ここ8年で、初婚者数が51.5%も減少したことになる。

初婚者数が減少の一途をたどっていることには、結婚適齢期の若者の減少や初婚年齢の上昇、経済的プレッシャー、結婚・恋愛観念の変化といった、様々な原因がある。中国の青年の初婚年齢は近年、大幅に上昇している。「中国国勢調査年鑑-2020」によると、2020年、中国の初婚年齢は平均28.67歳と、2010年の24.89歳と比べて3.78歳上昇した。

2022年1月20日、中国国家衛生健康委員会人口家庭司の楊金瑞副司長は、記者の質問に答えた際、「結婚・出産の新たな主体となっている90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)のほとんどが、都市部で成長し、働いている。受けた教育の年数は長いが、直面している就職競争のプレッシャーが大きい。そのため、結婚・出産が遅くなる現象が際立つようになっている」と分析している。

人口専門家である広東省人口発展研究院の董玉整院長は、「現在、若者にとっての結婚の必要性、重要度、結婚・出産の社会的価値に対する見方などが変化している。結婚と出産は人生において必ずしも必要な事ではないと考えたり、独身のほうが自由だと考えたりする人もいる。特に大都市では、結婚していなかったり、出産していなかったりする結婚適齢期後半の青年が多くおり、彼らの両親や親戚などは焦りを感じているのに、本人は全く焦っていない」と分析する。

また、「自分の能力には限界があり、結婚がもたらす負担を担うことはできないなどと考えている人もかなりいる。そのような考え方や観念、意識、行動、選択は、結婚へ消極的な影響を与えている」との見方を示す。

また大都市化や経済的プレッシャー、結婚・恋愛観念の変化なども、結婚年齢上昇につながり、晩婚化や非婚化も進んでいる。例えば、高学歴のグループを見ると、修士課程を修了する時には25‐26歳になっており、仕事を数年すると30歳近くになってしまう。

董院長は、「婚姻件数や初婚者数が減少していることは今後の人口の発展に大きな影響を与えるだろう。まず、出生数がさらに減少し、出生率が低下の一途をたどるだろう。次に、人口の自然増加率も影響を受けるほか、平均寿命が伸びるにつれて、人口の高齢化がさらに進むことになるだろう」との見方を示す。

統計によると、2021年、中国の65歳以上の高齢者人口の割合は14.2%に達した。董院長は、「初婚者数の減少などが原因になり、その割合は今後も高まっていくだろう」と予想している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)