中国・北京市のショッピングモールで金を大量購入した客に不自然な点があったことから、店員が警察に通報する事件があった。環球時報など複数の中国メディアが23日付で伝えた。

報道によると、先日、北京市朝陽区のショッピングモールにある宝飾品店に20〜30歳くらいの若い男の客が訪れた。男は1日に10回以上、モール内の複数の宝飾品店を訪れ、店員に簡単な質問をした後、店にあったほとんどの金をクレジットカードで購入していった。

男が若そうな見た目とは裏腹に一度に大量の金を購入していたことや、品定めすることもなく頭を低くしてすぐに購入していたことなどから店員が不審に思い、警察に通報した。


通報を受けた地元警察が調べたところ、男の口座に入っていた数百万元(1元=約19円)は振り込め詐欺によってだまし取った金で、それらを金製品に換えて隠ぺいしようとしていたことが発覚。男は警察に身柄を拘束されたという。

中国のネットユーザーからは「バカだな。店はいっぱいあるんだからあちこちで少しずつ買えばいいのに」「頭の悪いやつはやはり損をする」「振り込め詐欺の犯人は大体が金(きん)に換えるよね」「振り込め詐欺は厳罰にしてほしい」「店長は『そのまま売っとけば良かったのに!』って店員を叱りそうだな」「(犯罪絡みでなくても)軽い気持ちで金を買いに行くと疑われるのか…」といった声が上がった。(翻訳・編集/北田)