華字メディアの日本華僑報は30日、ファストフード大手のマクドナルドが高齢のクルーを採用していることを例に「日本社会にはどんな人にも居場所はある」と報じた。

記事は、マクドナルドの最高齢クルーとして知られる富山県の薮田義光さんを紹介。95歳になった現在も週4日、午後11時から午前5時まで、1日6時間勤務しているとし、「彼は生活のため仕方なく働いているわけではなく、心から仕事を楽しんでいる。こうした理由を聞いて、恥ずかしさを感じる若者も多くいるだろう」と述べた。

その上で、「日本では薮田さんのように高齢になっても働き続ける人は少なくない」として、インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治さん、作家の村上春樹さん、建築家の安藤忠雄さんらの名前を挙げつつ、「街中でもせっせと働く白髪の高齢者をよく見かける。特に飲食店従業員、清掃員、タクシー運転手などは、日本になくてはならない存在になっている」とした。

そして、2023年の総務省統計局のデータで、65〜69歳の50.8%、70〜74歳の33.5%が仕事をしており、いずれも過去最高を記録したことについて「驚きを禁じ得ない」と言及。「高齢者こそが日本で最も元気な人たちのようで、無気力な若者たちよりも人生に、社会に、未来に、情熱と希望を持っているのではないか。もちろん、生活が苦しいために働いている人もいるだろうが、寂しい話、特殊な技能を持たない高齢者に仕事を与えようとする国や企業がどれほどあるだろうか」と論じた。

また、「日本のマクドナルドでは外国人クルーも目立つ」とし、ネパール出身の女子高校生がマクドナルドでアルバイトしたことで日本の敬語を学ぶことができ、学費の負担が緩和されたと語ったことを紹介した。

記事は、日本政府の有識者会議で、外国人技能実習および特定技能の技能実習を廃止し、人材の育成を目的とした「育成就労」制度を新たに創設するとの報告書がまとめられたことに触れ、「学歴がなくても日本で真面目に働き、勉強したいと思えば、最終的には他のルートで日本に渡った人たちと同じように期間に縛りのない永住資格も得ることができるのだ」と説明。「高齢者も、異国人も、困難を克服して地道に学び生活することができれば、日本社会に彼らの居場所は必ずあるのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)