2023年12月1日、韓国メディア・韓国経済は「人口減少による人手不足で日本の観光政策にも変化が生じている」とし、外国人観光客・富裕層をターゲットとした「強気な営業」を紹介している。

日本ではコロナ後にホテルの供給が1.3倍に増えたが、価格も1.5倍に上がっている。記事は「人手不足の中、割り引きなどで無理に稼働率を上げるより、単価を上げることを選んだ結果であり、日本を訪れる外国人が多いから可能なことだ」と伝えている。

青森ねぶた祭では昨年から、最大8人が地元の酒と料理を楽しみながらねぶたを観覧できる100万円のVIPシートが販売されている。今年は用意された6席が連日完売、4人で利用可能な20万円のボックスシート16席も完売した。京都の祇園祭でも1席40万円というプレミアム観覧席が好評で、84席のうち65席が完売した。愛媛県大洲市の大洲城に110万円で貸し切り宿泊できる「大洲城キャッスルステイ」も高額ながら人気となっている。こうした高額観光商品は外国人観光客や富裕層主なターゲットとしたもので、コロナ以降、体験型観光が人気を集めていることを受け登場したものだと、記事は説明している。

また、長野県佐久市の酒蔵、橘倉酒造では、敷地内に日本酒造り体験兼ホテル「KURABITO STAY(クラビトステイ)」を構えている。狭い部屋が8つしかないが、2泊3日8万8000円というプログラムの予約は来年3月まで埋まっており、40%が外国人だという。

東京・銀座の呉服店「銀座もとじ」では、中国人の若いカップルが800万円相当の着物と帯を購入するなどしており、10月に店を訪れた外国人観光客はコロナ前の2倍、売り上げは10倍以上で、過去最高を記録した。コロナで危機に追い込まれていた大型百貨店も、外国人観光客のおかげで持ち直している。三越伊勢丹ホールディングスの免税売り上げは2023年7月以降、毎月、過去最高値を塗り替えているという。

JRグループは、インバウンド向け鉄道周遊パス「ジャパン・レール・パス」の価格を10月から従来の2倍近くに引き上げたが、人気は衰えていないという。ANAホールディングスは今年上半期の国際線売り上げが前年同期比2.2倍に増え、半期ベースで過去最高を記録した。利用者の数はコロナ前の60〜70%にとどまっているが、航空券の単価が50%ほど上がったためだという。

観光庁によると。2023年7〜9月期の外国人観光客の消費規模は1兆3904億円で、19年の同期間より17.7%増加した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本の観光資源は最高だから日本に人が集まるんだ。美しく整備された観光地、交通網、都心の開発などは観光客を魅了する」「高くても外国人が利用するには理由があるんだよね」「日本は高くても内容が値段に見合っている。韓国のようにただぼったくっているのとは訳が違う」「韓国を訪れた外国人観光客はみんな『特に見どころがない』と言う。一方、日本は見どころやおいしい物にあふれている」「日本は韓国よりも選択肢が多様だ。こういう強気な商売をする所がある一方、安価でいいものもたくさんある」「今でも東京の真ん中に清潔で安いビジネスホテルがあるし、安くておいしい100年続く老舗のような飲食店も多い。両方があってうまくいく。本当の観光というものを日本に学ぶべきじゃないか?」など、「韓国の観光業界は反省しなければいけない」といった内容のコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)