武漢大学新聞網によると、小米(Xiaomi、シャオミ)創業者である同社雷軍CEOが出身校の武漢大学に、同大学の創立130周年記念日の11月29日付で、130億元(約2700億円)を寄付した。中国メディアの澎湃新聞によると、中国人個人による大学への1回の寄付として、過去最高金額という。

雷CEOは1987年に武漢大学のコンピューター学科に入学したそして。卒業の6年後からは武漢大学への寄付を繰り返し行った。雷CEOの寄付により「飛躍奨学金の設立」「雷軍科学技術棟の建設」「新型コロナウイルス感染症と戦うための基金の設立」など、さまざまな事業が実現した。寄付総額は1億3000万元(2023年12月の為替レートで約27億円)に達した。16年10月には、科学技術棟の建設に充てるために9999万9999元(同約21億円)を寄付した。先輩卒業生で、保険会社や宅配便会社などさまざまな会社を経営する陳東昇氏よりも、1元だけ少ない金額にしたという。

雷軍氏は武漢大学を卒業後、北京金山軟件(北京キングソフト)に入社した。2010年4月にはシャオミを創業し、18年に同社株式の香港メインボード上場を実現させた。英国の公認会計士で、コンサルタントやジャーナリストとしても活躍するルパート・フーゲワーフ氏が発表を続けている「中国人長者番付」の胡潤百富位列榜单の23年版によると、雷軍氏の資産は940億元(約20兆円)で、中国人として第34位だ。

雷CEOが母校に多額の寄付を続けている理由は、在学中の三十数年前の「誓い」を果たすためだ。雷CEOは当時としては最高金額の2000元(入学した1987年の公定レートで約7万8000円)の奨学金を受け取った。雷CEOが受け取った奨学金は、ある企業の寄付によって実現したものだった。雷CEOは湖北省の農村部にある街の出身で、そのような地域の家庭出身の学生にとっては、「本当に大金だった」と語った。雷CEOは奨学金を受け取った際に「将来には10倍、100倍、1万倍にしてお返しします」と心の中で誓ったという。


雷CEOは在学時代、同学で最もすばらしい「逸夫楼」という学舎で学べたことにも強い印象を受け、幸福を感じた。逸夫楼は、香港人実業家で映画やテレビ産業で成功した邵逸夫(ランラン・ショウ、1907−2014年)の寄付により建てられた。雷CEOはこれまでに、学舎の建設のためにも寄付することができ、母校の創立130周年には130億元の寄付ができたたとして「26年前に始めた恩返しの旅で、ようやく念願がかなった」と説明した。

雷CEOはまた、武漢大学創立130周年に際して、多くの卒業生が積極的に寄付したと説明。いずれも母校への愛によるもので、金額は寄付の重みに関係ないと強調した。雷CEOは、今回の寄付が、武漢大学が今後、より輝かしい成果を生み出すことを支援し、中国により多くの優秀な学者、エンジニア、科学者、科学技術による起業家が出現することを期待していると述べた。(翻訳・編集/如月隼人)