中国メディアの環球時報は6日、「日本人は多くの愛を猫に注いでいる」との記事を掲載した。

記事は、「日本人の猫好きはすでにニュースではなくなっているが、最近はそのレベルがまた新たな高みに達した」とし、日本の飼い猫の数が飼い犬を上回ったこと、猫による経済効果が年間1兆9690億円に達していることに言及。「猫はもはや日本を代表するイメージにすらなりつつある」と述べた。

キティちゃんが観光親善大使に

記事は、「日本で最も人気の猫の名前を挙げるのは容易ではない」としつつも、その代表としてサンリオの「ハローキティ」に言及。「日本人にとってキティちゃん(キティ・ホワイト)は幼少期に至るところに存在し、身長はリンゴ5個分、体重はリンゴ3個分、明るく優しくて音楽が好き、ママのアップルパイが大好きで将来の夢はピアニスト、というキャラクターも有名だ」と紹介した。

そして、「キティちゃんグッズは想像できる範囲のあらゆる製品をほぼカバーしており、時代に合わせてアニメやゲーム、スタンプ、動画なども登場した。サンリオの2023年第2四半期の売上高は203億円(前年同期比46.9%増)、純利益は49億円(同525.9%増)となり、23年通年の純利益は120億円に達する見通しだ」と説明。その人気からキティちゃんが日本の観光親善大使に選ばれたことも伝えた。

日本のあらゆる場所に猫

記事はさらに、日本では古くから客を呼ぶ「招き猫」の言い伝えがあり、愛知県瀬戸市には「招き猫ミュージアム」が、岡山県岡山市には「招き猫美術館」があるほか、東京都世田谷区の豪徳寺には数えきれないほどの招き猫が祭られていると紹介。アニメでも、ドラえもんや「魔女の宅急便」の黒猫ジジなど、多くの猫キャラクターが人々に親しまれていると説明した。

また、近年日本では数えきれないほどの猫カフェがオープンしていると指摘。04〜05年に大阪や東京で猫カフェが登場したのが始まりだったとし、「当時日本のほとんどのマンションではペットを飼うことが禁止されていた。猫カフェはこうした日本人たちにストレス発散の場所を提供した。猫はカフェの中を自由に動き回り、客は自由に見たり、写真を撮ったり、遊んだりできる。猫好きにとってはまるで天国のような場所だ」と評した。

猫のイメージが逆転

記事は「実は19世紀まで、日本では猫よりも犬の方が人気があった。犬は古くから家畜として飼われており、何千年にもわたって人類の仲間だった。猫は妖怪として描かれることも多く、江戸時代末期には人気は底をついた」と説明。一方で、「猫のイメージが逆転したのは明治時代中期頃だと思われる。当時、日本ではペストが流行しており、ネズミ駆除のために猫を飼うことが奨励された」とし、これを機に猫がペットとして定着するようになったとした。

そして、戦後の経済発展に伴い日本猫愛護会など関連の団体が次々に設立されたこと、愛猫家が猫の写真集や事典などを自費出版するようになったこと、最近ではSNSで人間よりも多くのフォロワーを持つ猫インフルエンサーもいることなどを紹介した上で、「日本人にとって猫を飼うということは一時的なブームではなく、時間をかけて磨かれてきた文化なのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)