2024年2月19日、韓国・朝鮮日報によると、ソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)はコロナ禍が明け活気を取り戻したが、街がごみだらけになっている。道路、ベンチ、花壇、シェアサイクルのかごなどにごみがポイ捨てされ、特に清掃員がいない夜間に深刻だという。

記事は15〜16日に明洞を取材した様子を詳しく伝えている。街には飲み残し、食べ残しが入ったままの使い捨て容器をはじめ、さまざまなごみがあふれていたという。

フィリピンからの観光客は山積みになったごみを見て「他のエリアに比べて正直、(明洞は)汚い」と言い、「目立つ所にもっとごみ箱があるといいと思う」と提言した。日本人観光客も「日本の観光地に比べて、確かに明洞はごみが多いと思う」と話している。屋台で間食を購入したノルウェーからの観光客は「周りにごみ箱がないので仕方なく(ごみを)ベンチ横のごみの山に捨てた」「食べ歩きは楽しい経験だが、ごみの処理が問題だ」と話す。中国人観光客も「明洞は韓国内の他のエリアよりごみ箱が少ないように感じる。屋台で食べ物を買ってもごみを捨てる所がない」と指摘している。明洞派出所関係者によると「ごみ箱はどこか」と尋ねる観光客もいるという。

明洞のごみ問題はこの数年間、指摘され続けている。特に中国人観光客が急増した2015年はポイ捨てとごみ箱不足が問題視された。中(チュン)区によると、明洞観光特区(明洞、武橋洞、乙支路、清渓広場)では1日に約25トンのごみが発生するが、設置されているごみ箱は28個。もともとは18個だったが、ごみの増加を受け23年の夏に10個増やしたという。

しかし、記事は「観光客が主に利用するルートにはごみ箱がほとんど見当らず、明洞周辺で確認できたのは3個だけ」と伝えている。ポイ捨てされるのは屋台から発生するごみが多いが、明洞一帯の屋台43店舗のうち、自主的にごみ袋やごみ箱を設置していたのはわずか1店舗だったという。

ソウル市は、明洞観光特区を含む流動人口密集地域のごみ箱拡充に向け、関連予算を前年比300%近く増やす予定だ。関係者によると、明洞には今年7〜8月までに新デザインのごみ箱15個を追加する計画だという。

ただ、設置を担当する中区は「明洞の事業主らとごみ箱の設置場所について協議する必要がある」とし、実際の設置にはもっと時間がかかるとの見方を示している。一部の事業主からは「店舗の近くにごみ箱を設置すると、客が寄りつかなくなるかもしれない」と懸念する声も上がっているという。中区関係者は「これまでも、ごみ箱を拡充するたびに『美観的に良くない』という理由で2〜3日で撤去されてきた。ごみはまず飲食物の販売者が処理することを優先すべきだ」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「まず屋台が客の出したごみを自分たちで処理すべきだ」「屋台は金もうけのことしか考えてない。ごみのことなんておかまいなしだ」「売るだけ売って、ごみのことは知らぬ顔だなんて利己的すぎる」「ごみ処理をしたくないなら商売もするな」「このエリアの屋台、店主たちから強制的に資金を徴収してごみ箱を作るといい。この街で商売してごみを量産しているのに、掃除は国の税金でやれというのか?」「飲食物を売る店は各店舗、大型のごみ箱を設置し、清掃業者も雇用して処理すべきだと思う」などの声が寄せられている。

また「屋台そのものがなくなってほしい」「まずは露天商の撤廃からだ」といったコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)