2024年2月29日、韓国・朝鮮日報によると、あるネット上の投稿をきっかけに、正しい箸の持ち方を巡る議論が広がっている。

先月27日、ネット上のコミュニティーに「子供に箸の持ち方を教えない親たち」とのタイトルで文章が投稿された。投稿者が11歳の小学生を半日預かることになり食事に連れて行ったところ、その子は箸を「棒切れを握るようにして」持っていたという。うまく食べ物をつまめないため体をぐらぐらと動かし、顔や服への食べこぼしもひどかったといい、「食べ物を何度も箸でつまんだり離したりしているため非衛生的だ」と書いている。店内にいた他の客からも指摘されたほどひどい箸の持ち方だったと指摘しているが、その後、店で合流した両親は子供の箸の持ち方について特に何も言わなかったという。

投稿者は「親が子供に箸の持ち方を教えない理由は何だろう。大人になれば自然にうまく持てるようになると思っているのか?他意はなく、純粋に知りたい」と疑問を投げかけている。

この投稿を読んだネットユーザーからは、「家庭でのしつけが必要だ」「幼いうちにしっかり箸の持ち方をしつけないと」「大人になって直せないと苦労する」といった声が寄せられている一方で「食べ物さえ落とさなければ持ち方など何でもいい」「『正しい持ち方』の基準は人それぞれ」などの意見も目立つという。

記事によると、箸の持ち方を巡るマナー論争は以前からネット上で繰り返されているという。「異性とのデートで相手の下手な箸使いが気になった」「箸の持ち方が悪いせいで破談になった」といった投稿は珍しくない。食品メーカー「セムピョ食品」は採用試験の面接で正しい箸使いの審査を行ったことが「不適切だ」と批判された。同社はこうした審査を行った理由について「箸(をきれいに持つこと)は韓国の基本的な食事のマナーで、韓国固有の食文化、今後も守っていくべき基本的な文化である」と説明している。

ただ、朝鮮時代のソンビ(学識に優れ礼節を守った一部の士民階層)の家の礼節を記録した李徳懋(イ・ドンム)の書物「士小節」には、食事の際の態度について記述があるが、箸の持ち方に関する言及はない。また、19世紀に火を囲んで肉を焼いて食べる両班(ヤンバン)たちの姿を描いた成夾(ソン・ヒョプ)の「野宴」には、箸を「×」の形に持っている人物が確認できるという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「箸の持ち方は『×』の字より『11』のほうが見た感じもいいし、食事もしやすいと思う。親がちゃんとした持ち方をしていれば、教えなくても子供は自然と習得するものだ」「箸の持ち方が下手な大人がいたら、家庭のしつけがなってなかったのかなと思うよね」「いい大人が握り箸をしていたら、まともな教育を受けていないのかなと思うよ。外国人もきれいに箸を持とうとしている時代なんだし、箸はきれいに持とうよ」「自分も異性の箸や鉛筆の持ち方は気にしたよ。どんな家庭で育った人かがうかがえる。男女関係なく、配偶者選びの参考にすべきだ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)