2024年5月9日、韓国・JTBCは「今夏に最大1000兆匹のセミの群れが米国を襲うと予想されたことを受け、セミを使ったさまざまな料理が現地で注目を集めている」と伝えた。

記事によると、米紙ニューヨーク・タイムズは8日(現地時間)に「食用昆虫が好きな人にとってセミは、木にいる騒がしいロブスターだ」と題する記事を掲載し、セミを使った料理レシピを開発するシェフたちを紹介した。

韓国系米国人シェフのジョゼフ・ユンさんは「セミキムチ」を開発した。セミキムチはセミを丸ごとキムチの材料と混ぜ合わせたもので、白米や柔らかい豆腐と一緒に食べるという。ユンさんは「セミはロブスターやエビのような食材料」と説明した。

実際にセミはロブスターと近縁関係にある昆虫と言われており、米食品医療薬品局(FDA)が、甲殻類アレルギーのある人はセミを食べないよう注意を呼びかけたこともあるという。

セミはタンパク質などを豊富に含み、栄養価の高い食材料として知られている。殺虫剤などの化学物質に汚染された土壌で育っていない限りは安全に食べられるとされている。

これを見た韓国のネットユーザーからは「なぜよりによってキムチに入れた?」「韓国の伝統料理になんてことをしてくれたんだ」「キムチのイメージが悪くなる」「キムチに対する嫌悪感が高まりかねない」「外国人が『韓国ではセミキムチが日常的に食べられている』と勘違いしそう」など否定的な声が上がっている。

一方で「意外とおいしそう」「キムチは何とあえても合う」との声や、「セミは揚げるのが一番おいしそう。一口でパクッと食べられるし」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)