中国・広西チワン族自治区の病院による17歳男子生徒への医療ミスをめぐり、病院は関係者6人を処分したことを発表した。中国メディアの紅星新聞が20日付で報じた。

同自治区百色市の右江民族医学附属医院で今年3月下旬に17歳のスポーツ特待生の男子生徒の手術が行われた。男子生徒は左ひざにできた骨腫瘍を切除する手術を受けるはずだったが、医師が誤ってまったく病変のない右ひざの一部を切除してしまった。

医師はすぐに手術室を出て家族にミスがあったことを報告して謝罪したが、家族は「左ひざは見てわかるくらい突出していた。大勢のスタッフがいたのになぜ誰も気づかなかったのか」などと不満を口にした。

また、病院側は「後遺症などは一切ない」としたが、母親は「(子どもは)歩けるが痛みはあるようだ」とし、両者の説明は一部食い違った。

病院はその後、声明で患者とその家族に謝罪の意を示した上で、「患者およびご家族と協議した。患者に対して心理的なケアや術後サービスを提供し、快方に向かっている」と説明。また、「関連の科と関係者の責任を追及した。責任者ら6人に対して職務の取り消し、処方権の一時停止、減給など、相応の処分を行った」と発表した。

その上で、「病院を挙げて医療安全に向けた整備を行い、病院管理制度を厳格に実行し、類似の事件の発生を根絶する」と表明した。(翻訳・編集/北田)