中国の専門家が「18〜25歳にもっと恋愛すべし」と提言したことが、中国のネット上で大きな反響を呼んでいる。中国メディアの鳳凰網が報じた。

中国では近年、恋愛をする若者がますます減少し、同じ趣味を持つ親しい友人らと気楽な付き合いばかりをする人が増えている。

華南師範大学心理学院の遅毓凱(チー・ユーカイ)副教授はこのほど出演した対話型の番組で「中学までは“早恋(早すぎる恋愛。一般に良く思われない)”、卒業後は(家族や親族からの)結婚の催促、結婚後は過ちを悟る」というのが伝統的な中国式の恋愛だったと指摘した。

その上で、「若者は恋愛花盛りの時期にあるが、頭で考えることが多すぎて行動が少ない。恋愛をせず、気の合う親しい友人らと過ごすのは社会の進歩の産物だが、それは決して恋愛に置き換えることはできない」と言及。(心理学の)エリクソンの理論を基に、18〜25歳の若いうちに恋愛することの重要性を説いた。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では「18〜25歳にたくさん恋愛すべしと教授が提言」が一時トレンド2位まで浮上。ネットユーザーのコメントで最も共感を集めたのは「勉強で競争し、仕事で競争し、毎日残業、週休二日もままならず、日曜日はただ休みたいだけ。恋愛する気力なんてない」、2番目が「お金がなければ恋愛なんてできない!」だった。

また、「もうその年齢すぎてるから恋愛しなくていいんだ。良かった」「若者は本当に忙しい」「専門家はろくなことを言わない!」「提言はやめてくれ。その年代の若者は大学受験に資格試験に仕事にぶっ倒れそうなほど忙しいんだ」「私だって恋愛したい。お金と時間があればね」「その年代はまず勉強し、金を稼ぎ、友人と付き合い、たくさん旅行して視野を広げることが大事。そうしてこそ結婚や恋愛と落ち着いて向き合える」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)