2024年6月6日、中国メディアの銭江晩報は、浙江省温州市のがん患者の血液型が、非常に珍しいことから中国で「恐竜血」と呼ばれているタイプだったことが判明したと報じた。

記事は、同市で先日がん患者1人の血液型を調べたところ、「恐竜血」と呼ばれるA型パラボンベイ型であることが分かったと紹介。非常に希少な血液型のため、病院が直ちに市内の血液センターに同タイプの血液が存在するか問い合わせたところ、幸い冷凍保存していた血液バッグが1つあるとの回答があり、病院側が胸をなでおろしたと伝えている。

記事によると、「恐竜血」ことパラボンベイ型の血液型は1952年にインドのムンバイで見つかったムンバイ型の類似タイプとして61年に初めて発見された。赤血球のA、B抗原がないか非常に少なく、H抗原が失われているのが特徴で、通常の血液型判定では誤ってO型にされるケースが多く、輸血のリスクが高いという。文献によるとパラボンベイ型の発現率は日本で約30万人に1人、中国でも十数万人に1人と言われており、希少な血液型として中国で「パンダ血」と呼ばれているRhマイナス型の1000人に3人に比べてはるかに低いとのことだ。

非常にレアな血液型の患者が見つかったというニュースは、「恐竜血」というネーミングもあってか中国のSNS微博で注目を集め、一時トレンドワードランキング1位に入った。

中国のネットユーザーは「じゃあ私は(どこにでもいる)牛馬の血だ」「パンダがレアなのはわかるが、恐竜は絶滅しちゃってるじゃないか」「この患者はラッキーだったね」「でも、がん患者ということならもっとたくさんの輸血が必要になりそうだが」「これはもう日頃から自分の血液をストックしておくしかない」「恐竜血って、なにかの感染症の名前かと思ってしまった」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)