中国メディアの環球時報によると、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは14日、「中国の人工知能(AI)大手は孤独がチャットボットの収益を押し上げる中、バーチャルコンパニオンと親密になる」とする記事を掲載した。

記事によると、中国のテクノロジー大手、百度(バイドゥ)、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)、字節跳動(バイトダンス)は、生成AI(GenAI)を使って国内の孤独な人々のために仮想の仲間を作るというトレンドに急いで加わろうとしている。各社はそれぞれ、既存の海外アプリに対する独自の回答を構築してきた。バイドゥは「小侃星球(Xiaokan Planet)」、テンセントのオンライン文学部門である閲文集団は「築夢島(Zhumengdao)」、バイトダンスは「猫箱(Maoxiang)」をぞれぞれリリースした。これらの製品のコンセプトはほぼ同じで、ユーザーの質問に対して、ユニークな個性ある人間のような応答を生成し、いつでも応答してくれる「デジタルフレンド」を持てるようにすることだ。ユーザーが仮想フレンドの見た目や声、性格をカスタマイズできる猫箱と築夢島に対し、小侃星球は二つのキャラクターを提供する。

記事は、「世界中のテクノロジー企業と同様に、中国企業も、OpenAIが2022年後半にChatGPTを立ち上げて以来、ホットなトレンドとなっている生成AIから消費者が最大の価値を得られる場所を見つけようと躍起になっている。コンテンツ生成、検索、仮想の友人など、いずれも人気のユースケースとなっている」と伝えた。

記事によると、あるアナリストは「消費者向けAIアプリの中で、AIコンパニオンアプリは今のところ最も人気があり、最も明確な収益源があるようだ」と語る。アプリは基本的な機能は無料で使用できるが、応答時間の高速化などには有料サブスクリプションが必要だ。ユーザーが開発した仮想キャラクターを販売できるアプリもある。アナリストによると、AIコンパニオンは従来の機能の境界をはるかに超えた感情レベルでユーザーとつながることができる。この感情的な側面の追加により、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上し、製品に対するユーザーの忠誠心も高まる。

記事によると、ハイテク大手が参入する中、市場を主導しているのがマイクロソフトがかつて運営していた「小冰(Xiaoice)」で、それは先行者利益によるものだ。総ダウンロード数で2位のアプリは阿里巴巴(アリババ)が支持するスタートアップ、ミニマックスの「星野(Xinye)」だ。5位は猫箱で、アナリストはその急成長について「新興製品が依然としてトップの座を獲得する可能性が高いことを証明している」と語る。(翻訳・編集/柳川)