2024年6月16日、中国メディアの上観新聞は、上海市でレース用自転車による信号無視などの交通違反が日常的に発生しており、警察当局が深夜に交通ルールを守るよう呼びかけるメッセージを発信したと報じた。

記事によると、同市黄浦区を通る苗江路と花園港路の交差点で13日夜に自転車が歩行者をはねる事故が発生し、歩行者が病院に搬送された。事故現場ではヘルメットやゴーグルを着用し、サイクリングウェアを身に着けた自転車愛好者が何台も高速で駆け抜ける光景が日常的に繰り広げられており、車体をはっきりと確認できないほどの速さで通り過ぎていくという。


現地警察当局は昨年8月にこの地域で自転車愛好者に対する交通取り締まり行動を実施するとともに、関係当局が軽車両のレーンを赤で舗装する措置を取ったところ、一時期は自転車利用者による交通違反が減ったものの、夏が近づき熱くなる中で夜間に「爆走」する人が増え始めた。4月には徐匯区浜江地区で早朝に「爆走団」が出現し、20〜30人、多い時には100人近くが自動車用のレーンを堂々と走行し、赤信号でも停止どころか減速すらせずに走り抜ける様子が防犯カメラに映っていたことが取り沙汰された。

同市の交通警察は15日夜、夜間の団体による自転車走行で交通違反が多発しているとし、重点区域での検査と取り締まりや、軽車両の交通違反の撲滅に向けた取り組みを強化するという主旨のメッセージを発信した。

記事によると、上海市に限らず、中国各地で愛好者の集団が公道で自転車のロードレースを模し、時速40キロを超える速度で走行することもある。北京交通大学法学院の鄭翔(ジョン・シアン)教授は「上海や広州など一部都市の特定市街地ではすでに自転車の速度制限を実施している。人の流れが密集していて、交通状況が複雑な地域における自転車の速度制限はぜひとも必要」と述べた。(翻訳・編集/川尻)