香港メディアの鳳凰網は24日、東京五輪大会の開会式の中継で米テレビ局のNBCが「小細工」をしたとして、中国共産党傘下の青年団体である中国共産主義青年団(共青団)が強く批判したと紹介した。中国人ネットユーザーも共青団に同調する書き込みを次々に投稿した。

共青団が問題視したのは、23日夜に開催された東京五輪開会式中の中継放送で、NBCが中国の選手団が入場した際に表示した中国地図だ。中国選手団の姿に重ねて画面の一部で表示したので、実際に視聴した人にはかなり小さく見えたはずだが、周辺のアジア諸国より明るく浮き立たせることで、中国の国土の形を明示した。中国国土の中で海南島と思える島の形は確認できる一方で、海南島よりも大きな台湾島は示されていなかった。

共青団は深夜になり、SNSを通じて「こそこそと動かないでいただきたい。図2こそが、完全な中国地図だ!」という文章を、NBCが放送したという画面の写真と、中国で発行されている中国地図の写真に添えて投稿した。鳳凰網は同件についての共青団の見方を「個別の外国メディアが五輪の中継の際に『小動作』をした」とまとめた。「『小動作』をした」は日本語でしばしば用いられる「小細工をした」の表現に相当する。

鳳凰網によると、同件についてコメントが次々に寄せられた。多くは、「中国一点都不能少(=中国はわずかたりとも、少なくてはだめだ)」、つまり、「中国の領土に欠落があることは許せない」とのスローガンだったという。

共青団の投稿とは別に、「中国全国の正確な表示例」と「中国全国の誤った表示例」の図を投稿したユーザーもいる。問題が発生する個所としては「尖閣諸島」、「台湾」、「南シナ海の諸島」、中印国境東部のアルナーチャル・プラデーシュ(中国名は蔵南)、中印国境西部のカシミール地方などと指摘し、すべてが中国の主張通りに中国領と表示されている地図を「正確な表示」とした。(翻訳・編集/如月隼人)