29日に行われた東京五輪卓球女子シングルスの表彰式での光景が中国で話題になっている。

準決勝で中国の孫穎莎(スン・インシャー)に0-4で敗れた伊藤美誠は、3位決定戦でシンガポールのユー・モンユーを4-1で破り、日本女子シングルス史上初のメダルを獲得。中国勢同士の対戦となった決勝戦は、陳夢(チェン・モン)が4-2で孫穎莎を下して金メダルを獲得した。

中国で話題となっているのは表彰式での2つのシーンだ。1つは、陳夢が記念撮影の際に伊藤に表彰台の高い位置に上がるように促したこと。もう1つは、伊藤が孫穎莎にメダルの向きが反対であることを合図して教えたこと。孫穎莎は伊藤からの指摘を受けて、メダルを一度首から外してかけ直した。

ささいな出来事だがメダリスト同士の心温まる気遣いが感じられるシーンだ。今回の五輪をめぐっては、混合ダブルスの試合中に伊藤が笑みを浮かべたことや過去の強気な発言が中国のファンを刺激し、ダブルスの試合後には水谷隼と伊藤に対する中傷コメントが殺到した。

今回の件についても、中国のネットユーザーからは相変わらず伊藤や日本に対する罵詈(ばり)雑言が絶えないが、「試合が終われば、そんなに複雑なことはないんだよ」「オリンピックの意義はまさにこれだ。ネット上で言い争うことではない」「互いに尊重することが大事だ」「なぜ伊藤を中傷するのか。私は彼女はなかなかかわいいと思う」「Love and peace」などと好意的なコメントを残すユーザーも増えてきている。(翻訳・編集/北田)