「国旗手渡し」騒動のマラソン大会、中国陸上協会の認証取り消される

18年末、ランナーへの国旗手渡しなどの騒動が物議を醸したマラソン大会「奔跑中国」シリーズが、中国陸上協会が認証する大会のリストから外れたことが分かった。中国の複数のメディアが報じている。

中国陸上協会は17日に発表したマラソン大会の管理に関する「通知」の中で、「中国陸上協会は認証申請表の内容を修正した」などとし、同協会が認証する大会リストを掲載。その中に「奔跑中国」は含まれていなかった。「通知」では、「公式ウェブサイト上で、大会リストと(認証大会への)加入方法を不定期に交付する」ともされており、将来的にはリスト入りの可能性もあるようだ。

中国メディアはこれについて、「物議を醸した一連の騒動が関係していることは間違いない」と伝えている。

18年12月18日に江蘇省蘇州市で行われた同シリーズの女子マラソン大会で、大会関係者がゴール直前でデッドヒートを繰り広げる中国選手に国旗を手渡し、選手が失速。同大会の規定で「トップの中国選手は国旗を持ってゴールする」という取り決めがあったことが発覚すると、メディアや専門家から批判が噴出した。同協会も国旗手渡しの自粛を呼び掛ける文書を出したが、翌週の大会でも同様の行為が行われた。

また、同シリーズの別の大会では、ゴール直後の外国人ランナーを大会スタッフが写真撮影のために無理やり引っ張るという出来事も起きた。専門家からは「負荷の高い運動をした直後の選手を無理やり止まらせると、死に至る場合もある」との指摘が出るなど、やはり非難が殺到した。

「奔跑中国」は17年4月21日に同協会と中国中央テレビ(CCTV)の主催で始まったマラソン大会シリーズだが、協会は「運営会社が協会に報告も同意を得ることもなく、勝手に決まりを増設し、大会の正常な実施を妨げ、社会に悪影響を与えた」などとして、組織委員会や運営会社に対する処罰を発表。改善報告書の提出などを求めていた。(北田)


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